1992 Fiscal Year Annual Research Report
腺癌の細胞病理学およびその臨床細胞学への応用に関する日独共同研究
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04044080
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
飯島 宗一 名古屋大学, 医学部, 名誉教授 (10033945)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ハンス アーヒム ミュー ヴルツブルグ大学, 医学部, 教授
ヨスネ グッマン ボッヒュム大学, 医学部, 助教授
ハインツ グルンツェ デューレン市民病院, 部長
ホルスト ナウヨクス フランクフルト大学, 医学部, 教授
ニコラウス フロイデンベ フライブルグ大学, 医学部, 教授
ハンス クラウス チンザ ケルン新教徒派病院, 部長
ジークフリード ヴィッテ ディアコニッセン病院, 院長
ウーリック シエンタ ミュンヘン工科大学, 医学部, 教授
ピーター ピッツァー デュッセルドルフ大学, 医学部, 教授
横山 武 自治医科大学, 教授 (30048938)
矢谷 隆一 三重大学, 医学部, 教授 (80024636)
松田 実 大阪府立成人病センター, 部長
原 弘 高知医科大学, 教授 (20033970)
中村 忍 金沢大学, 医学部, 助教授 (20019946)
田嶋 基男 名古屋大学, 医学部, 医員 (10201609)
越川 卓 愛知県がんセンター, 臨床検査部, 医長 (80153526)
牛込 新一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70081643)
浅井 淳平 名古屋大学, 医学部, 教授 (40022793)
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| Keywords | 腺癌 / 細胞学 / 病理学 / 臨床細胞学 / 定量的細胞学 |
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| Research Abstract |
本研究課題は、1985年以来日本およびドイツの細胞病理学者の間で継続して研究活動が行われてきた。平成4年度の主たる研究活動として、平成5年1月11日から1月13日にかけて日本、金沢において、定量的細胞検査および予後と細胞病理学を主題とする研究討議会(第6回日独細胞学共同研究討議会)が開催された。日本側から飯島、矢谷、中村、越川、田嶋、松田、原、牛込、大竹の9名、ドイツ側からヴィッテ、ピッツァー、シェンク、グルンツェ、グツマン、フロイデンベルグの6名の共同研究者が参加し、本研究課題に関する各々の研究業績を発表、討議および情報交換を行った。各共同研究者から発表されさ研究課題は、1.肺腺癌の細胞学的検出について(フロイデンベルグ)、2.中皮腫のDNAプロイディーについて(ピッツァー)、3.腹膜偽粘液腫などにおける線維形成反応の細胞学(ピッツァー)、4.妊娠女性における明細胞癌(グルンツェ)、5.食道癌における画像解析およびフローサイトメトリーによるDNA計測(シェンク)、6.細胞診スクリーニングの定量化法とその診断精度の関係(シェンク)7.喫煙者および非喫煙者におけるII型肺上皮中のインテグリンのフェノタイプについて(グツマン)、8.肺胞マクロファージ培養上清のII型肺胞上皮の増殖に及ぼす影響(グツマン)、9.紫外線顕微鏡による画像解析法の進歩(ヴィッテ)、10.自動化画像解析のための電信通話技術(ヴィッテ)、11.腺癌細胞の形態的多様性(牛込)、12.子宮頸部上皮内腺癌および微小浸潤腺癌の臨床細胞学(飯島)、13.PCNA免疫染色による2cm以下小型肺腺癌の予後の検討(越川)、14.予後良好な症例における腺癌細胞のAgNORsの形態的変化(田嶋)、15.胃癌細胞と潰瘍再生上皮におけるAgNORsの数の大きさの比較(田嶋)、16.腫瘍細胞の増殖と死についての研究(中村)、17.腎癌;細胞学的GradeとPCNAの発現(原)、18.原発性唾液腺腫瘍の穿刺吸引細胞診(松田)、19.肺野末梢型の小型腺癌の細胞学的特徴(松田)、20.前立腺良性および悪性病変のフローサイトメトリーによる解析(矢谷)の20題であった。主な討議内容としては、DNA定量については定量方法、検体の採取法などの技術的問題点から癌細胞の異型度(Grade)や予後との関連性について、増殖細胞の定量についてはPCNA(proliferating cell nuclear antigen)染色およびAgNORs(argyrophilicnuclear organizer regions)染色を用いた癌のGradeや予後との関連性について、さらにはコンピューターを用いてた画像解析システムの臨床細胞学への応用あるいは今後の共同研究の新しい課題として電信通話技術の臨床細胞学への応用についても十分討議された。主題の定量的細胞検査法および予後と細胞病理学について十分な研究成果が得られたのみならず、臨床細胞学一般に関しても多くの最新情報交換が行われ、両国の学問レベルの向上と今後の研究の発展に十分な功績を残した。
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[Publications] T.KOSHIKAWA,S.NAKAMURA,K.HAYASHI et.al.: "The prognosis for patients with adenocarcinoma less than 2.0cm in diameter in the peripheral lung based on cytopathologic and histopathologic analysis" GBK Fortbildung aktuell. 62. 10-13 (1992)
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[Publications] M.MATSUDA,T.SUZUKI,T.SOBUE, et.al.: "An evaluation of sputum cytology in mass screening for lung cancer" GBK Fortbildung aktuell. 62. 13-16 (1992)
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[Publications] F.TANIOKA,M.HIROI,T.MORIKI,T.YAMANE,H.HARA and S.IIJIMA: "Proliferating cell nuclear antigen (PCNA). Immunostaining in renal cell carcinoma and its relationship to rumor grading,flow cytometric DNA analysis and prognosis" GBK Fortbildung aktuell. 62. 17-20 (1992)
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[Publications] M.TAJIMA and K.YAMAGISHI: "Cytological findings of endometrial adenocarcinoma Based on the experience of 30848 cases of endometrial cytolog" GBK Fortbildung aktuell. 62. 20-22 (1992)
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[Publications] R.YATANI,M.KITAMOTO, et.al.: "Argyrophilic nucleolar organizer regions counting A study on hyperplastic and neoplastic prostic diseases" GBK Fortbildung aktuell. 62. 22-23 (1992)
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[Publications] S.NAKAMURA,Y.OKABE,S.OHTAKE, et.al.: "Analysis of proliferative characteristics of tumor cells by the silver-staining technique of the nucleolar organizer regions" GBK Fortbildung aktuell. 62. 24-26 (1992)
