1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04044152
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
大庭 脩 関西大学, 東西学術研究所, 所長 (50067451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉 宗国 北京大学, 歴史学系, 教授
季 均明 文化局, 中国文物研究所, 副研究員
何 双全 甘肅省文物考古研究所, 副研究員
謝 桂華 中国社会科学院, 歴史研究所, 副研究員
けい 義田 中央研究院, 歴史語言研究所, 研究員
管 東貴 中央研究院, 歴史語言研究所, 所長
上島 紳一 関西大学, 文学部, 助教授 (10184920)
来村 多加史 関西大学, 文学部, 講師
鵜飼 昌男 関西大学, 文学部, 講師
吉村 昌之 関西大学, 文学部, 講師
籾山 明 埼玉大学, 教養部, 助教授 (70174357)
冨谷 至 京都大学, 人文科学研究所, 助教授
永田 英正 京都大学, 文学部, 教授 (90027532)
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Keywords | 漢簡研究国際シンポ / 蘭州 / 荊州 / 漢簡名称のつけ方 / 釈文記号の統一 / 竹簡の材質 / 西北科学考査団 / 民族博物館(ストックホルム) |
Research Abstract |
12月12日より14日の間,関西大学において「漢簡研究国際シンポジウム'92」を開催,研究代表者,分担者全員(呉宗国を除く)が集合,更に北京,蘭州,荊州から7人の研究者を加え,12・13両日で9本の漢簡研究の現状についての報告と質疑,14日は5時間にわたる討論会を行ない,研究発表には1日延300人,討論会は60人の研究者が参加した。研究対象の73・74年出土居延漢簡の発掘地の状況を始め,その他の漢簡の整理状況について最新の情報が提供され,秦漢史研究会,木簡学会の会員を中心とする関係研究者に大きな影響を与えたものとれる思料される。又,討論会においては,日本の研究者から,漢簡の名称の付与方法,釈文の記号の意味について共通の物を作成するように要望,木簡の材質や竹簡の竹の種類などについての解明も要望され,中国側は至急その要望に対応し,北京でも蘭州でもその為の検討組織を作り,研究代表者らの意見を聴取したい旨の発言があった。実現すれば共同研究上大きな成果をあげるものと思われる。なおこのシンポジウムのプロシーディングスは,新年度早々に関西大学東西学術研究所より刊行,一般の利用に供する予定である。 研究代表者はスエーデンへ渡航し,スエン・ヘディンの西北科学考査団の調査資料の現状につき実地踏査を行なった。その結果,出土品の一部分は中国に返還されずに今もストックホルムの民族博物館に収蔵されていること,調査団が作成した地図,図面などについては,国立公文書館に保存されていること,発掘報告書の原資料は,民族博物館に所蔵されていることが明らかとなり,その閲覧利用は可能であることが確認された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大庭脩: "90年代の漢簡研究(1)" 書道研究. 50. 124-139 (1992)
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[Publications] 大庭脩: "90年代の漢簡研究(2)" 書道研究. 52. 104-113 (1992)
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[Publications] 冨谷至: "王杖十簡" 東方学報. 64. 61-113 (1992)
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[Publications] 籾山明: "爰書新探-漢代訴訟論のために-" 東洋史研究. 51-3. 307-348 (1992)
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[Publications] 吉村昌之: "「敦煌漢簡」研究の現状と課題" 木簡研究. 14. 241-254 (1992)
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[Publications] 大庭脩: "漢簡研究" 同朋舎出版, 376 (1992)