1993 Fiscal Year Annual Research Report
日米両国の消化器癌における環境因子と癌遺伝子、その他の遺伝的因子に関する比較研究
Project/Area Number |
04045012
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
吉田 豊 弘前大学, 医学部, 教授 (80003375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEONARD R. J テネシー大学, 医学部, 教授
ROBERT E. Sc テネシー大学, 医学部, 教授
JAMES E. Ham テネシー大学, 医学部, 教授
中路 重之 弘前大学, 医学部, 講師 (10192220)
對馬 健一 弘前大学, 医学部, 助手 (60236875)
土田 成紀 弘前大学, 医学部, 教授 (20142862)
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Keywords | 胃癌 / 大腸癌 / 癌遺伝子 / 食生活 / グルタチオンS-トランスフェラーゼ / 疫学 / アンケート |
Research Abstract |
平成5年4月より,疾病群(胃癌,大腸癌)のサンプリングを行った。これと平行して性,年齢(5歳以内)をマッチさせた健常対照群を選定し,密接なインフォームドコンセントのもとに同様なサンプリングも行った。その後サンプリングしたものの食生活,嗜好品に関するアンケート調査,癌遺伝子,グルタチオンS-トランスフェラーゼの検索も行った。食生活の相違は日米で比較を行うまでには至っていないが,日本人での疾患群と対照群の比較では,各食品,嗜好品の摂取状況に有意差はみられなかった。なお5月にテネシー大学で研究打ち合わせを行い,研究代表者,分担者7名が全員参加した。話し合われた内容は,研究の進捗状況,それに対する討論,今後の研究に対する討論等であった。その後,両者それぞれに,上記の作業を引き続き行っている。以上のように,本研究は,ほぼ所期の目的通り進行していると考えられる。反省点としては,米国側の食事アンケート調査がまだ実施されていないことと,癌遺伝子,グルタチオンS-トランスフェラーゼの検索が遅延していることである。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 吉田 豊: "大腸癌検診-その歴史と問題点-" 日本公衆衛生雑誌. 39(7). 377-378 (1992)
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[Publications] 吉田 豊: "大腸癌スクリーニングとしての便潜血検査" 臨床検査. 36(5). 491-499 (1992)
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[Publications] 土田 成紀: "Lack of peroxisomal enzyme inducibility in rat hepatic preneoplastic lesions induced by mutagenic carcinogens:contrasted expression of glutathione S-transferase P from and enoyl CoA hydratase." Carcinogenesis. 14(3). 393-398 (1993)
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[Publications] 土田 成紀: "Expression of glutathione S-transferase-π in human sqamous cell carcinomas of the pharynx and larynx.Loss after radiation therapy." Cancer. 74(2). 569-576 (1993)
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[Publications] 土田 成紀: "Identification of cysteine residues involved in disulfide formation in the inactivation of glutathione transferase P-form by hydrogen peroxide." Archives of Biochemistry and Biophysics. 300. 137-141 (1993)
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[Publications] 土田 成紀: "Loss of peroxisomal enzyme expression in preneoplastic and neoplastic lesions induced by peroxisome proliferators in rat livers." Carcinogenesis. 13(2). 265-269 (1992)
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[Publications] 対馬 健一: "Postremission therapy without prednisolone improves survival in adults with acute leukemia" The Tohoku Journal of Experimental Medicine. 168. 21-28 (1992)
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[Publications] 対馬 健一: "Correlation of DNA ploidy,histopathology,stage and clinical outcome in gastric carcinoma" Surgical Oncology. 1. 17-25 (1992)
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[Publications] 中路 重之: "一般住民における便通,便硬度,と食品,嗜好品摂取との関連性" 日本大腸肛門病学会雑誌. 46(5). 225-239 (1993)
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[Publications] 中路 重之: "青森県一般住民の食物繊維摂取量及び摂取パターンに関する検討" 日本衛生学雑誌. 48(2). 628-637 (1993)
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[Publications] 中路 重之: "全国25都道府県における一般住民の食物繊維の摂取量" 日本公衆衛生雑誌. 40(11). 1028-1038 (1993)