1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04045026
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
平山 次清 横浜国立大学, 工学部, 教授 (00018061)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ELIO Mitio M サンパウロ大学, 工学部, 助教授
KAZUO NISHIM サンパウロ大学, 工学部, 助教授
CELIO TANIGU サンパウロ大学, 工学部, 教授
FRANCISCO.R ランディ サンパウロ大学, 工学部, 教授
TOSHIICHI TA サンパウロ大学, 工学部, 教授
上野 誠也 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (60203460)
板垣 浩 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017882)
井上 義行 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60126373)
|
Keywords | 浮遊式海洋構造物 / 方向スペクトル波 / 耐波性能 / 傾斜状態 / 長周期運動 |
Research Abstract |
海洋開発において安定したプラットフォームを提供しうると言うことで重要な位置を占める浮遊式の海洋構造物は、海底石油開発、海上空港、海洋居住空間構築用等の基盤として注目されており、しかもより苛酷な外洋波浪中での運用にも耐えられる事を示す事が要求されつつある。 特に我国においては海上空港が、環境問題とも関連して浮体式で実現される可能性が高まって来た。本協力研究は、そのような状況を踏まえ、中でも建造実績のある石油掘削、生産用海洋構造物を対象として、過酷な外洋波浪環境としての方向スペクトル波中での耐波性能推定法の開発を目指すものであり、日本及びブラジル両国の実情に応じた協力研究を実施するものである。 本年度は前年度の共同研究を踏まえて方向スペクトル波中での浮遊式海洋構造物の挙動推定の為に入射角別に規則波中の応答を推定出来る計算プログラムを作製した。特に安全性の観点から傾斜状態でも計算可能なプログラムとした。 方向スペクトル波中での長周期波浪漂流力の計算法に関しては不明な点が多いのでブラジルに研究者を派遣し共同研究を行った。それとともに確認のための実験を共同で行った。但し実験は横浜国立大学の設備でのみ可能であるためにブラジルより研究者を招聘した。その結果方向スペクトル波中で比較的精度良く長周期運動を推定出来る実用計算手法が提案できた。 また長波頂スペクトル波中での実験及び計算はブラジル側でも可能であるので日本より研究者を派遣した時にその点についても共同研究を実施し方向スペクトル波中での推定方法が長波頂波中でも適用可能である事を確認した。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 竹沢誠二他: "セミサブの方向スペクトル波中に於ける長周期運動の簡易推定法" 日本造船学会論文集. 174. 289-296 (1993)
-
[Publications] 平山次清他: "人工方向スペクトル波の波傾斜特性及び砕波限界" 関西造船協会誌. 221 (印刷中). (1994)
-
[Publications] 平山次清他: "長大柔軟構造物の方向スペクトル波中応答特性" 第12回海洋工学シンポジウム. 第12回. 145-154 (1994)