Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SMITH B ハワイパセフィック大学, ハワイロア校, 准教授
STEPLUS J ハワイパセフィック大学, ハワイロア校, 准教授
WINTERS C ハワイパセフィック大学, ハワイロア校, 教授
MITCHEL A ハワイパセフィック大学, ハワイロア校, 教授
野副 美樹 東京女子医科大学, 看護短期大学, 助手
阿部 典子 東京女子医科大学, 看護短期大学, 助手
川野 雅資 東京女子医科大学, 看護短期大学, 助教授 (80169747)
河合 千恵子 東京女子医科大学, 看護短期大学・主事, 教授 (80091114)
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Research Abstract |
平成4年度の成果の概要は,次の通りである。1.脳死および臓器移植に関するわが国の文献調査によれば,大半の報告や論文は,移植外科医とか医療社会学者あるいは倫理学者の手になるものであり,看護の専門家によるものは非常に少なかった。わが国の臓器移植は腎臓移植が最も多く,看護婦の症例報告はあるが,通常の外科看護の範囲内で書かれている。2.アメリカの文献では,外科医,移植精神科医,精神看護リエゾンナース,社会学者,プロキュアメント・コーディネーター,クリニカル・コーディネーターなど,各種の専門家による研究報告が多く見られ,看護婦の関心も非常に高いことが想定される。3.アメリカで合衆国では,臓器の確保と配分の社会的システムが全国的にほぼ完備しており,主としてドナーに関わるプロキュアメント・コーディネーター,レシピエントの援助に関わるクリニカル・コーディネーター,移植チームの一員として活動する移植精神科医と精神看護リエゾンナースの各種専門家がシステマティックに機能している。なお,これらのコーディネーターには,看護出身者がかなり多い。4.わが国にも,プロキュアメント・コーディネーターの制度が整いつつあるが,まだ看護ケアとは密接に結びついてはいない。5.臓器移植は,脳死問題とかドナーの増加などの社会文化的条件が深く絡んでいるが,今後の医療システムに組み入れるには,医療者にその準備があるかどうかが重要な条件の一つである。そこで,われわれは,日米の医療者(特に看護婦)が移植医療にどのような意見を持っているか,調査する予定である。6.アメリカでは,脳死に関する社会的な拒否感が少なく,遺体からの臓器提供は社会的貢献と受け取られている。移植は通常の医療の一貫とみなされ,関係者の移植にかける熱意は強いものがある。
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