1994 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー・分子線・蟹磁場を併用した超高分解ム分光と励起分・子のダイナミックス
Project/Area Number |
04102004
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
加藤 肇 神戸大学, 理学部, 教授 (60030780)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 正昭 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (80189729)
石川 潔 , 理学部, 助手 (00212837)
福田 行男 , 自然科学研究科, 教授 (40025482)
|
Keywords | 高分解能分光 / ドプラーフリー分光 / ゼーマン効果 / 分子線 / 前期解離 / レーザー / シュタルク効果 |
Research Abstract |
A)単一周波数レーザー光をEOモジュレーターでパルス光とし、狭線幅光励起(エネルギー幅30MHz以下)という特色を持つ高速過程分光装置を完成した。これにより1 ナノ秒の時間分解能で、励起分子の生成・消滅,反応・過渡現象等が観測可能となった。 B)光共振器によるドプラーフリー二光子励起分光の装置を改善改良し、ナフタレンのドプラーフリー二光子吸収スペクトルを測定した。 C)Cs_2分子の間接前期解離の生ずる特定の電子・振動・回転準位D^1Z+_u(v、J)に選択的 に光励起し、解離生成した原子の2P一2D吸収遷移スペクトルを高分解館レーザー分光 法で測定した。スペクトルの線形に興味ある結果が得られた。 D)Cs_2分子の直接前期解離の生ずるC^1II_u(v,J)準位にレーザー誘起蛍光を利用した3段階光励起で選択的に光励起し、高振動状態の基礎データを確定した。さらにスペクト ル線形を測定し、解離機構との関連を明確にした。 E)CS_2分子の15V31344.9バンドについて、ドプラーフリー高分解能レーザー分光 法で、ゼーマンスベクトルを測定し、磁場により誘起される吸収遷移を発見した。これ を解析しその発現機構を明らかにした。 F)外部電場のもとで高分解能レーザー分光の出来る様にし、CS_2分子のV一×遷移 について、ドプラーフリー・シュタルクスベクトルを測定した。これにより、励起状態 における電気双極子モーメントを決定すると共に、励起状態における摂動状態を明確にした。 G)KRb分子の低励起状厳について、ドプラーフリー光・光二重共鳴偏向レーザー分光法を用いて、電子・振動・回転スペクトルを測定する。これより、分光定数,ポテンシ ャル曲線を決定し、状態間相互作用を解明にした。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Sunji Kasahara: "Optical-optical double resonance polarization spectroscopy of highly excited states of 23Na^<39>K" Journal of Chemical physics. 100. 63-69 (1994)
-
[Publications] Sunji Kasahara: "Sub-Doppler optical-optical doubie resonance polarization spectroscopy and collisiona energy transfer" Acta Physica Hungarica. 74. 329-339 (1994)
-
[Publications] KIyoshi Nishizawa: "Sub-Doppler high-resolution spectroscopy and the Zeeman effect of CS_2in the near ultraviolet" Journal of Chemical Physics. 100. 3394-3406 (1994)
-
[Publications] Kiyoshi Ishikawa: "Potential curve of NaK a 3Σ^+state near dissociation Iimit" Journal of Chemical Physics. 101. 876-881 (1994)
-
[Publications] Atsushi Doi: "Sub-Doppler High-resolution spectroscopy of 15V Band of CS_2 and the Zeeman effect" Laser Chemistry. 15. 131-143 (1995)
-
[Publications] Atsushi Nakajima: "Spectroscopic Study of hydrogen bonded 7-Azoindole" Laser Chemistry. 15. 167-181 (1995)