1992 Fiscal Year Annual Research Report
内陸地震と火山噴火に伴う群発地震の時空分布特性の研究
Project/Area Number |
04201127
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
尾池 和夫 京都大学, 理学部, 教授 (40027248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 洋 九州大学, 理学部, 助教授 (50178985)
神沼 克伊 国立極地研究所, 教授 (90012921)
植木 貞人 東北大学, 理学部, 助手 (40004501)
岡田 弘 北海道大学, 理学部, 助教授 (40000872)
本谷 義信 北海道大学, 理学部, 助手 (60000882)
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Keywords | 群発地震 / 火山噴火 / 地震活動 / 地震予知 / 火山噴火予知 |
Research Abstract |
群発地震現象を定量的に解析するため、本研究計画では日本の群発地震のデータを統一基準でデータベース化することを第1の目的とした。第2の目的は、データベースを用いた群発地震現象の定量的解析を行うことによって、群発地震現象の地域的特性を明らかにすることにあった。データの収集と分析・整理を続けた結果、約23000件の日本と中国の文献のデータベースが完成した。これらの研究報告の中には、事例の調査報告が多く含まれており、それらが次の研究のデータとして活用されるものである。 また、最近の群発地震活動のデータから、新しくいくつかのことが発見された。例えば、普賢岳は1990年11月に噴火を開始してからまだその活動が続いているが、群発地震は、今回の噴火では、橘湾の深さ10km以深で発生し、その後東へ移動するとともに震源が浅くなり、噴火直前には普賢岳直下で発生するようになった。震源が橘湾から普賢岳直下まで移動する間に発生した地震は短周期のものであり、噴火直前にはこれに長周期の孤立型微動が加わった。北海道では、データを整理した結果、群発型の地震活動が釧路から内陸にかけて1989年以来目立って発生していることがわかった。 国外の火山活動や地震に伴う群発地震の資料もしだいに収集整理されるようになり、日本の現象との比較ができるようになった。すでに収集した膨大なデータを検索利用できる形にデータベース化して、広く利用可能な形にした。それをもとに群発地震の活動特性を定量的に表すモデルとパラメータを求めることを目的とする解析を行うことが可能となった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 尾池 和夫他: "自然災害資料の収集のためのパソコン通信網の活用" 自然災害科学. 10-3. 209-214 (1991)
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[Publications] 中田 節也他: "普賢岳のマグマ活動" 岩波「科学」. 9. 554-561 (1992)
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[Publications] 大見 士郎他: "雲仙火山とその周辺地域の地震波速度構造" 火山. 37. 133-145 (1992)
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[Publications] 笠原 稔他: "1991年ニアムラギラ火山の側噴火" アフリカ研究. 39. 29-50 (1991)
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[Publications] 佃 為成他: "1990年新潟県南部の地震(M5.4)の構造化された前兆的空白域と余震域" 地震研究所彙報. 67. 362-388 (1992)
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[Publications] 佃 為成他: "地震空白域と地震波変化ーモデル地震予知観測強化地域の選定のためにー" 地震研究所彙報別冊. 7. 23-29 (1992)
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[Publications] 尾池 和夫: "日本地震列島" 朝日新聞社, 382 (1992)