1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04206204
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
樋口 安典 大分医科大学, 医学部, 助教授 (60040284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋月 真一郎 大分医科大学, 医学部, 助手 (80159334)
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Keywords | CD14 / osteopontin / MS2 / transgenic mouse / shock / metastasis / collagenase |
Research Abstract |
1.CD14遺伝子TGマウスの作成:未変異および変異および変異マウスCD14ケノム遺伝子の5'上流に肝細胞特異的蛋白α_2Uグロビンのプロモーター、3'末端にSV40のポリAシグナルを結合した変異CD14遺伝子を作成し、BDA/2Ncrj/C57BL/6NcrjF1マウスの授精卵に注入し、ICR偽妊娠マウスで発生させた。現在まで膜結合型およびPI結合部を改変し膜非結合型にしたCD14遺伝子トランスジェニック(TG)マウスを各々一匹づつ得ており、現在pairingによりこれらのTGマウスの増殖を行っている。これらはいずれもCD14の常時発現系であるが、誘導発現系としてメタロチオネイン遺伝子のプロモーターを連結したTGマウスも作成中である。さらに純系TGマウスの作成もC57BL/6Jマウスを用いて試みている。 2.CD14遺伝子TGマウスにおけるCD14の発現および副次変化の検索:肝臓およびその他の組織における発現状態についてのノーザン法およびPAP法での解折はまだ使用可能なF2が得られていないため行っていない。一方、C57BL/6Jマウスではこれまで高い頻度で食仔されること、および生在中の一匹の発育が異常に悪いことなどを経験しており、これらがTGと関連した現象か否かを検討中である。 3.TGマウスを用いたLPSショックの解折はこれからである。 4.OPおよびMS2遺伝子TGの作成:OPを常時発現したTGマウス、誘導による発現が可能なTGマウスをCD14遺伝子TGと同一のプロモーターシステムで作成中であり、現在、PCRおよびサザンブロットで検討中であるが、まだ、TGは得られていない。 5.TGマウスにおけるOP発現状態の検索およびOP遺伝子TGマウスを用いた転移実験はこれからである。 6.M52遺伝子TGの作成:MS2の機能としてコラゲナーゼおよび血小板凝集阻止因子機能が明かになった。現在本遺伝子を改変中である。 7.遺伝子標的法によるCD14遺伝子廃失マウスの作成:いくつかの相同組替えES細胞を分離しており、発生初期胚注入を検討中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nobuyoshi Nasu: "Molecular and physiological properties of murine CD14" Int Lmmunol.3. 205-213 (1991)
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[Publications] 山本 俊輔: "顆粒球・単球系細胞の高度LPS刺激系一CD14とLPS結合蛋白の構造と機能" 免疫91代謝. 28. 131-140 (1991)
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[Publications] 山本 俊輔: "分泌リン蛋白-1(オステオポンチン)-構造と機能および利用について" Bio Industory. 8. 319-327 (1991)
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[Publications] Keiko Matsuura: "Identification of a tissue-specific regulatory element within the murine CD14 gene" J.Biol.Chem.267. 21718-21794 (1992)
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[Publications] 山本 俊輔: "マクロファージ特異分子" 臨床免疫. 24. 1047-1058 (1992)
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[Publications] Yasunori Higuchi: "Expression of a tumor necrosis factor α transgene in murine pancreatic beta cells results in severe and parmanent insulitis without evolution towards diabetes" J.Exp.Med.176. 1719-1731 (1992)