1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04209104
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
目崎 茂和 三重大学, 人文学部, 教授 (80101187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中森 享 東北大学, 理学部, 助手 (00192229)
長谷川 均 国土館大学, 文学部, 講師 (80208496)
前門 晃 琉球大学, 教養部, 助教授 (60190287)
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Keywords | サンゴ礁 / 環境データベース / 環境変化 / 画像処理 |
Research Abstract |
1.データベース化について サンゴ礁環境は浅海域であり,面積的に狭小であるため,地形図や海図などの基礎資料がほとんど利用できず,まずサンゴ礁の地図化が必要となる。地図化のために,精度や情報量の多少,時間的経済的制約,作業の技術的問題など,どのような方式が有効なのか検討した。サンゴ礁環境を明らかにするには,現状ではカラー空中写真やランドサット等による画像処理や判読が有効である。本研究では,地域ごとに、(1)サンゴ礁自然環境、(2)サンゴ礁利用、(3)サンゴ礁改変、に関する構成要素をもとにデータベースの試案表を作成した。 2.日本のサンゴ礁環境変化図の作成 データベース化のために,GIS対応のようなメッシュ(グリッド)データが必要であるが,このための技術的な考察については,地図化の問題がある。データ制約のために,もちろん島(地域)ー地区ー地点,さらにこれに最小グリッドデータ区画の決定が必要である。サンゴ礁環境は,地形条件をもとにして地域区分することが,まず最適と考えられるので、(I)干瀬型,(II)干瀬イノー型,(III)イノー型の分類によって、日本のサンゴ礁環境の地域区分図を作成した。そのために,琉球列島や小笠原諸島の島ごとにサンゴ礁環境と島タイプ(高島・低島のほか成因別分類)を表にした。この島ごとのサンゴ礁環境地域を,(I)〜(III)などをもとに地域区分して地区を決定し、(1)〜(3)のデータベースを利用することが可能となる。この地区をグリッド法によって、すでに述べたカラー空中写真の判読ないし自動判別法によってデータ化することが望ましい。
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[Publications] 目崎 茂和: "サンゴ礁環境のデータベース化と時空間分析(III)" 近代化による環境変化・平成4年度総合報告書(1). 1. 217-224 (1993)
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[Publications] 目崎 茂和: "サンゴ礁保全の地形学" 地形. 13. 309-317 (1992)
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[Publications] 長谷川 均: "リモートセンシングを使ったサンゴ礁環境調査" 日本リモートセンシング学会 第12回学術講演会論文集. 69-72 (1992)
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[Publications] 目崎 茂和: "日本の海 日本列島の健康診断(3)" 草土文化, 56 (1993)