1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04210102
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
梅田 富雄 筑波大学, 社会工学系, 教授 (00213489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺野 隆雄 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (20227523)
上田 隆穂 学習院大学, 経済学部, 教授 (40176590)
河合 忠彦 筑波大学, 社会工学系, 教授 (60080363)
小原 重信 名古屋商科大学, 産業経営学科, 教授 (00233601)
圓川 隆夫 東京工学大学, 工学部, 教授 (70092541)
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Keywords | 高度技術社会 / 企業経営 / 永続的成長 / 地球環境保全 / 社会システム |
Research Abstract |
本計画研究班では、永続的成長を可能にする高度技術社会の実験に向けて、企業が社会システムの重要な一員として、どのような行動が求められ、どのような影響を社会に及ぼし、社会から影響を受けるのか等について明らかにすることを目的として、多様化社会における現在の企業行動、および新たな展開を図る近未来の企業行動について、ハイテク技術、情報技術の進歩、地球環境保全を中心に、社会的な背景を考慮に入れて、統一的な観点から分析し、問題点の摘出、解決のための方策等を示し企業経営に関する展望を試みた。 最初に、高度技術社会に対するイメージを明確にし、そのような社会において、企業システムがどのような行動規範を持ち、行動すべきかについて検討するため、本研究プロジェクトのアンケート調査の機会を利用して、本研究班の研究者がどのようなイメージを持っているかについてとりまとめ、事例を中心に、各位の研究や最近の関心事と関連付けて相互に話題提供を行い、討議する形式の研究会を数回開催した。これに基づいて、第一次案としての高度技術社会のイメージをまとめ、これを異種の企業関係者に提示して討議を行い、ヒアリング調査およびアンケート調査の原案を作成する予定である。「企業経営のコンテキストから高度技術社会を捉え、関連する問題を明らかにし、企業がどのように行動すべきかについて、環境システムと係わり、社会システムの便益優先等を踏まえて、とるべき施策を提案する」と言う当面の目的に沿って、初年度である平成4年度においては、研究に携わる関係者の共通認識を明確にし、今後の研究の方向、進め方等について合意を持つことができた。なお、本年度の研究会では、企業と社会、企業の環境対応に対する消費者の反応、高度技術社会における製造業のあり方、環境保全とプラント貿易、人間中心の生産システム等についての討議がなされた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 梅田 富雄: "次世代化学プラントを考える" 化学装置. 34-1. 28-34 (1992)
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[Publications] 圓川 隆夫: "Next Generation Logistics Systems," Journal of Advanced Automation Technology,. 4-1. 1-6 (1992)
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[Publications] 小原 重信: "Integrated Summary Report of Survey on Technology Development:Adaptation and Assimilation Strategies at Corporate Level," Asian Productivity Organization,. 1-49 (1992)
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[Publications] 河合 忠彦: "Generating Innovation through Action Programes," Long Range Planning,. 25-3. 39-42 (1992)
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[Publications] 上田 隆穂: "消費者行動におけるエコロジー意識の影響" 学習院大学経済論集. 29-1. 1-61 (1992)
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[Publications] 寺野 隆雄: "What a CBR System Learns:Perfprmance Evaliation of a Case-Based Information Retriever," Proceedings of 2nd.JKAW. 321-336 (1992)