1992 Fiscal Year Annual Research Report
高度技術社会におけるライフスタイルの変容と人間の安全
Project/Area Number |
04210119
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森本 兼曩 大阪大学, 医学部, 教授 (20143414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 桂子 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80217843)
大井 玄 東京大学, 医学部, 教授 (70114410)
小泉 潤二 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (10153454)
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Keywords | ライフスタイル / 健康評価 / がん免疫 / 染色体異常 / 文化人類学 / クオリティオブライフ / 技術評価 |
Research Abstract |
1.21世紀における「安全」の概念化とそれを健康ポテンシャルとして把握・表現するための評価尺度を理論的に体系ずけるために安全工学、生命倫理学、比較文化人類学、博物史学を専門とする共同研究者間で総合的な討議を行った。 2.21世紀における科学技術社会を総体として表現しうるライフスタイルの概念化と具体的な指標化を図るために、特に外的な技術社会の変容を最も敏感に反映する指標として喫煙、飲酒、労働様態等の8つの日常生活習慣を総合的かつ一元的に評価する尺度を設定した。 3.安全=将来の健康破綻を予測しえるような複数の健康指標(成人病リスクとしての種々の血液生化学的なマーカー並びに体細胞における染色体変異やがん免疫防御機構力等)を、職域で把握する事により、人類の安全=健康を的確に予測しえる将来健康予測モデル体系を提出しこれらの健康ポテンシャル指標と前項のライフスタイルとの定量的な関係を求めた。 4.生体内に生じている染色体DNA変異量を個々人のレベルで定量化する手法を開発すると共に、これらの染色体DNA変異がさらに具体的なDNA分子レベルにおける遺伝子の変異として把握しうる検出系を開発した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] T.Shirakawa and K.Morimoto: "Lifestyle effect on total IgE Lifestyles have a cumulative impact on controlling total IgE levels" Allergy. 46. 561-569 (1991)
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[Publications] T.Shirakawa,Y.Kusaka and K.Morimoto: "Specific IgE antibodies to nickel in workers with known reactivity to cobalt" Clinical and Experimental Allergy. 22. 213-218 (1992)
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[Publications] Y.kusaka,H.Kondou and K.Morimoto: "Healthy lifestyles are associated with higher nautral killer cell activity" Preventive Medicine. 21. 602-615 (1992)
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[Publications] 甲斐 一郎・小林 廉毅・大井 玄・石崎 達郎・久田 満・木内松 代子: "高齢者の生活の張りと一年後の予後" 医学のあゆみ. 160. 941-942 (1992)
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[Publications] 小泉 潤二: "解釈人類学と人間の安全ー援助の人類学とその「使い方」" 「高度技術社会」ニュース. 33. (1993)
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[Publications] 小泉 潤二: "境界を分析するーグアテマラの場合" 黒田悦子編『民族の出会うかたち』朝日選書(未刊).
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[Publications] 森本 兼曩・志賀 健・池永 満生: "環境と健康" HBJ出版局, 344 (1993)
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[Publications] 大井 玄: "終末期医療IIー死の前のクオリティ・オブ・ライフ" 弘文堂, 200 (1993)