1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04211104
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高木 教典 東京大学, 社会情報研究所, 名誉教授 (20013039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水越 伸 東京大学, 社会情報研究所, 助手 (60219623)
小林 宏一 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (30170319)
須藤 春夫 法政大学, 社会学部, 教授 (90130749)
天野 勝文 筑波大学, 現代語現代文化学系, 教授 (50184239)
内川 芳美 成蹊大学, 文学部, 教授 (60013033)
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Keywords | 情報化 / メディア / マイクロエレクトロニクス / テレ・コミュニケーション / ニュー・メディア / 新聞 / 放送 / マルチ・メディア |
Research Abstract |
平成4年度は、前年度の成果を展開させて、次のように調査研究を推進させた。(1)前年度に引き続き、新聞・通信を対象とする新聞研究グループ、放送研究グループ、ニュー・メディア研究グループの3つに分れて実態調査をおこなうとともに、8月までのあいだ、月一回程度の全体研究会を開催して、研究課題をめぐる基本的な認識枠組みの検討と、班内での共有化のための作業をおこなった。 (2)各グループは、前年度に引き続き具体的な調査研究をおこなった。新聞グループは、情報化の進展によって新聞編集と制作の融合化現象を示す事例として山梨日日新聞、上毛新聞のほか、四国新聞、徳島新聞、熊本日日新聞、朝日新聞、また日本新聞協会に対して聞き取り調査をおこない、その成果は本年度秋季日本マス・コミュニケーション学会における研究発表、11月に開催された重点領域研究シンポジウムなどで取りまとめられた。放送研究グループは、JNN系列局の情報ジャーナリズムと情報化の関わりについて詳細な検討を加え、東京放送、毎日放送、北海道放送、南日本放送、日本民間放送連盟等に対して聞き取り調査をおこない、成果は11月の前述シンポジウムなどで取りまとめられた。ニューメディア研究グループは、日経BP、アップルコンピューター、放送教育開発センター、早稲田大学、岩波書店、電通などからマルチ・メディアの現在についての聞き取り研究会をおこない、成果は前述シンポジウムなどで取りまとめられた。 (3)上記の作業を継続させながら、現在班全体としての中間報告を作成中である。本年度の作業によって、これまで学問的に検討されることがなかったメディアの実証的データが、相当蓄積され、基本的な理論枠組みへのフィールドバックを介して、本研究の応用段階はおおいに進展した。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 小林 宏一: "情報化の観点からみた映像系メディアの現状とその問題点" シンポジウム「高度情報化の進展と社会情報媒体」報告要旨集. 1-6 (1992)
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[Publications] 天野 勝文: "新聞メディアの実態" シンポジウム「高度情報化の進展と社会情報媒体」報告要旨集. 8-13 (1992)
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[Publications] 天野 勝文: "このままでは「新聞」は生き残れない" サンサーラ. 33号. 72-79 (1993)
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[Publications] 水越 伸: "社会的想像力と産業的編製〜文活文化の中のテレコミュニケーション・メディア〜" 新聞学評論. 41. 103-118 (1992)
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[Publications] 後藤 登: "高度情報化の進展と新聞メディアの変容〜編集と製作の融合現象を中心に〜" 新聞研究. 4月号(501号). (1993)
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[Publications] 小林 宏一: "映像文化の現在に関する覚書" 思想. 7月号. 206-214 (1992)
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[Publications] 内川 芳美,井上 宏,小林 宏一,須藤 春夫,水越 伸ほか: "メディアと情報化の現在" 日本評論社, 420 (1993)
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[Publications] 吉見 俊哉,若林 幹夫,水越 伸: "メディアとしての電話" 弘文堂, 300 (1992)
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[Publications] 松平 恒,中森 謹重,須藤 春夫,服部 孝章: "多メディア状況を読む" 大月書店, 215 (1992)
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[Publications] 重点領域研究「情報化社会と人間」第1群・総括班事務局: "第一群「高度情報化と社会情報媒体の役割」合同研究会報告集" 75 (1993)