情報化とメディア

1994 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04211104
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 高木 教典 東京大学, 社会情報研究所, 名誉教授 (20013039)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 水越 伸 東京大学, 社会情報研究所, 助教授 (60219623) ; 小林 宏一 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (30170319) ; 須藤 春夫 法政大学, 社会学部, 教授 (90130749) ; 井上 宏 関西大学, 総合情報学部, 教授 (60067600) ; 天野 勝文 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 教授 (50184239)
• Keywords: 情報化 / メディア / マルチメディア / ジャーナリズム / 情報産業 / ニューメディア / 放送 / 新聞

Research Abstract

まとめの年度となった平成6年度は、これまで3年間にわたる実証研究の成果を集約し、知見を総合化する作業を中心に、次のような研究作業を行った。
(1)新聞研究グループ、放送研究グループ、ニュー・メディア研究グループが、それぞれ補充調査を行った。また、研究グループの知見をまとめるための研究会を開催し、グループレベルの報告書の作成作業を進めた。各報告書は、年度末に刊行される。
(2)事務局ではグループレベルの報告書の内容、編集上の調査を行うとともに、2カ月に一回程度の全体研究会を開催し、メディア研究の知見を総合化する準備を行った。その作業の成果をもとに、1994年11月12日には、メディア総合研究所主催のシンポジウム「メディアをどう変えるか:マルチメディア時代への挑戦」に全面的に参加し、「情報化とメディア」班としての研究成果の発表を行った。このシンポジウムには、約100名のメディア業界で実務に携わる人々、研究者らが参加しており、さかんに意見交換をすることができた。
(3)これらをもとにして、研究班としての最終成果報告書を作成し、年度末に刊行する。これらの作業によって、マルチ・メディアの到来のもとでの、総合的なメディア秩序についての構想を提示することができた。

Research Products

• [Publications] 天野 勝文: "現代日本のマス・メディア" 新聞記者を考える(新聞労連編). 25 (1994)
• [Publications] 須藤 春夫: "技術力依存のジャーナリズム" 放送批判. 8月号. 5 (1994)
• [Publications] 水越 伸: "情報テクノロジーの革新とマス・メディアの相貌: ENG, SNG, システムの導入と放送メディア" マス・コミュニケーション研究. 45号. 34-53 (1994)
• [Publications] 水越 伸: "放送の論理とマルチ・メディアの論理: テレビ天動説と汎デジタル主義を乗り越えよう" 月刊民放. 12月号. 22-25 (1994)
• [Publications] 須藤 春夫: "広告産業の構造と特質: 広告代理業の機能分析を中心に" マス・コミュニケーション研究. 45号. 113-132 (1994)
• [Publications] 小林 宏一: "国際社会秩序の再編下における映像コミュニケーション" マス・コミュニケーション研究. 46号. 87-98 (1994)
• [Publications] 天野勝文 他 編: "現場からみたマスコミ学" 学文社, 205 (1994)