1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04211109
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中山 信弘 東京大学, 法学部, 教授 (40009816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 直樹 神戸大学, 法学部, 助教授 (60178184)
佐藤 恵太 中央大学, 法学部, 助教授 (60205911)
井上 由里子 法学部, 専任講師 (60232568)
田村 善之 北海道大学, 法学部, 助教授 (20197586)
相沢 英孝 筑波大学, 歴史人類学系, 助教授 (60167765)
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Keywords | バイオテクノロジー / ソフトウェア / マルチメディア |
Research Abstract |
平成5年度は、コンピュータソフトウェアの法的保護、バイオテクノロジーと特許法、マルチメディアと著作権法等、新保護領域の研究に力を注いだ。平成5年6月5日、6日の茨城県での研究会をはじめ、数度にわたり研究分担者が集まり、新保護領域に関して相互に意見交換をする機会を持つことができた。これが各研究分担者の個別研究を深める重要な基礎となった。 具体的な研究成果としては、米国でのヒトゲノムに関する特許出願の是非など、近年耳目を集めているバイオテクノロジーと知的財産権の関係について、相沢英孝「バイオテクノロジーと特許法」(弘文堂、1994年)を、この分野における最高レベルの研究書として出版することができた。 また、第3群総括班共催シンポジウム「情報化の進展と近代法への挑戦」(平成3年12月4日、学士会館別館、東京)に、共催者として携わった。同シンポジウムの第二セッション「情報と財産」は、東京大学法学部助教授玉井克哉氏に報告、成蹊大学安念潤司氏にコメントをお願いし、研究代表者中山信弘が司会を務めた。現在、新保護領域の出現を契機に新しい知的財産法のパラダイムの構築が急務となっており、そのためには既存の法制を新しい角度から再検討することが不可欠であるが、同セッションではこの点に関する活発な議論が行われた。シンポジウムでの成果は近日中にジュリスト(有斐閣)に掲載される予定である。
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Research Products
(1 results)