1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04213110
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
北岡 伸一 立教大学, 法学部, 教授 (80120880)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日暮 吉延 鹿児島大学, 教養部, 助教授 (30253917)
坂元 一哉 大阪大学, 法学部, 助教授 (20183816)
梅本 哲也 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (10193947)
波多野 澄雄 筑波大学, 社会科学系, 教授 (00208521)
石井 修 一橋大学, 法学部, 教授 (60116530)
|
Keywords | 戦後外交 / 日本外交 / 日米関係 / 日米安全保障条約 / 国際連合 / 東南アジア / 吉田茂 / 岸信介 |
Research Abstract |
第一に,本研究グループを基礎にして進めてきた戦後外交に関する共同研究を,『戦後外交の形成』(年報近代日本研究・第16号)として11月に山川出版社から刊行することが出来た。これは,北岡班のメンバーのうち梅本を除く5名と五十嵐班の2名(李,中西<公募研究>),それに戦後研究グループ以外の様々な分野(思想史,国内政治史,外交史,中国研究)の研究者4名を加えた11名によるもので,戦後外交というテーマの新しさのみならず、様々な分野の密接な共同作業の成果であること,科研グループとそれ以外の研究者との交流を促進したこと,さらに韓国,中国出身の仲間が参加したことなどにおいて,ユニークな成果であると信じる。 さらに,北岡が国際政治学会の機関紙,『国際政治』(5月刊行予定)において,戦後50年を記念して,特集号「戦後外交と戦後構想」を編集することとなったため,この研究グループとも共同研究を進め,戦前と戦後の連続性,戦後構想と戦後外交の関連などについて,理解を深めることが出来た。 それ以外には,今年も五十嵐班との共同研究会を中心に,研究を進め,本重点領域研究の総括的国際シンポジウムの開催や,本研究終了後の活動方針などについても議論した。他方,このように,研究の総括,出版に力を注いでいたこともあって,とくに新しい取り組みをする時間は十分なかった。止むを得ないと考えている。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 北岡伸一: "吉田茂の戦前と戦後" 年報近代日本研究. 16. 105-131 (1994)
-
[Publications] 石井修: "世界恐慌と日加通商摩擦" 年報近代日本研究. 16. 1-28 (1994)
-
[Publications] 波多野澄雄: "東南アジア開発をめぐる日・米・英-日本のコロンポプラン加入を中心に-" 年報近代日本研究. 16. 215-242 (1994)
-
[Publications] 波多野澄雄: "『不平等』の構図-安全保障をめぐる日米関係" 外交時報. 1313. 59-74 (1994)
-
[Publications] 坂元一哉: "核兵器と日米関係-ビキニ事件の外交処理" 年報近代日本研究. 16. 243-271 (1994)
-
[Publications] 日暮吉延: "起訴状作成の政治過程-終戦直後における対日戦犯処罰政策" 年報近代日本研究. 16. 29-68 (1994)
-
[Publications] 北岡伸一: "政党政治の再生" 中央公論社, 232 (1995)
-
[Publications] 梅本哲也: "現代日本外交の分析" 東京大学出版会, 350 (1995)