1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04231104
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塚田 捷 東京大学, 理学部, 教授 (90011650)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 博 東北大学, 理学部, 助手 (30133929)
城 健男 大阪大学, 理学部, 助教授 (20093487)
藤原 毅夫 東京大学, 工学部, 教授 (90011113)
浅野 摂郎 東京大学, 教養学部, 教授 (80013499)
寺倉 清之 東京大学, 物性研究所, 教授 (40028212)
|
Keywords | 自己相互作用補正 / 強磁性ニッケル / アルカリ吸着 / 圧力誘起構造相転移 / 格子緩和 / エネルギー勾配法 / シリサイド / 擬ポテンシャル法 |
Research Abstract |
(藤原)自己相互作用補正を行ったLMTO法を反強磁性固体水素および酸化マンガンに適用し、バンドギャップおよび磁化の値を再現した。さらに、種々の第一原理ポテンシアルのtransferabilityを検証し、その適用範囲の定量的尺度与た。(城)強磁性ニッケルの3d電子状態・磁気状態を多体的配置間相互作用を基に議論し、種々の外殻・内殻励起スペクトルを説明した。(永吉)Si(111)表面におけるV族原子Sb,Asの種々の吸着模型について、電子構造上の特長を探り、吸着構造の安定性理解するための基礎データを得た。(寺倉)Si(100)表面での秩序・無秩序転移を、電子状態計算とモンテカルロシミュレーションを結合させて調べた。この表面のアルカリ金属吸着について、Li吸着の特異性を明らかにした。ストレス計算を可能とし、シリカの圧力誘起構造相転移を調べた。(中山)異結晶型半導体超格子及び歪超格子系の構造安定性と電子状態の性質を明らかにした。また半導体の非線形感受率を第一原理から求めるアルゴリズムとプログラムを開発し、2光子吸収スペクトルの計算を行った。(吉田)ZnSe中のLiアクセプタについて、電子励起による準安定状態の形成を研究し、新物質作成の可能性との関連を考察した。(赤井)KKR法を用いて、金属中に打ち込まれた軽い核周辺の格子緩和を、局所構造最適化の観点から研究した。核の止まる位置、周辺の緩和ともに最近のNNQR実験をよく説明する。(里子)LCAC近似による密度汎関数法の解法を開発し、種々のクラスター系に応用した。またLCAO近似によるKohn-Sham密度汎関数法のエネルギー勾配法を開発し、改良を進めている。(浅野)スーパーセルの方法を用いて、金属シリサイド・シリコン界面の電子状態を計算した。また鉄の窒化による磁性強化の微視的なメカニズムを研究した。(塚田)Vandebilt擬ポテンシアル法プログラムを開発し、試行計算を行った。Si(100)表面のC吸着系の構造と電子状態を決定した。Ag(110)表面の酸素吸着構造を第一原理計算から確定し、STM像の説明を与えた。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] S.Itoh,T.Fujuwara: "Surface Electronic Structure of C11b WSi_2" Physical Review B. 45. 3685-3690 (1992)
-
[Publications] K.Kobayashi,Y.Morikawa,K.Terakura,S.Blugel: "Optimized Structures and Electronic Properties of Alkali.matal(Na,K)-Adsorbed Si(001)Surfaces" Physical Review B. 45. 3469-3484 (1992)
-
[Publications] T.Nakayama: "Valence Band Offset and Electronic Structures of Zinc-Compound Strained Superlattices" Journal Physical Society of Japan. 61. 2434-2441 (1992)
-
[Publications] H.Fujutani,S.Asano: "Schottky Barriers at Epitaxial Siliside /Si Interfaces" Applied Surface Science. 56-58. 408-415 (1992)
-
[Publications] A.Tanaka,T.Jo: "Temperature Dependence of 2p-Core X-Ray Absorption Spectra in 3d Transition-Metal Compounds" Journal Physical Society of Japan. 61. 2040-2047 (1992)
-
[Publications] M.Tsukada,H.Kageshima,N.Isshiki,K.Kobayashi: "Connected Vacuum Tail Method and Its Application top STM" Surface Science. 266. 253-258 (1992)
-
[Publications] 井野 正三,塚田 捷,八木 克道他(日本物理学会編): "表面新物質とエピタクシー" 培風館, 262 (1992)