1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04231211
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
上野 陽太郎 東京工業大学, 理学部 (10016066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾関 之康 東工大, 理学部, 助手 (70214137)
岡本 清美 東工大, 理学部, 助手 (40152342)
小野 いく郎 東工大, 理学部, 教授 (10016165)
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Keywords | ひねりの方法 / 不完全秩序相 / 有限サイズスケーリング / モンテカルロシミュレーション / 相転移 / 界面 / 量子スピン系 / 1次転移 |
Research Abstract |
ひねりの方法(一般性があるので界面の方法を改称)をモンテカルロシミューレーションや厳密な数値計算によって以下の問題に適用し、所期の成果を挙げた。()内は分担者及び協力者。 1)ひねりの方法自体の性質の検討(塩田、上野、加園):2次元Isingモデル等で調べた結果、剛性指数は有限サイズスケーリングを示し、転移点は上限を与え、普遍振幅は理論値とよく一到すると判明。また、我々の計算方法はMon & Jasnowのより非常に優れていると判断された。 2)3次元一般化6状態クロック(GCL)モデルにおける不完全秩序相(10P)の相転移(上野、加園):前年度に続き10Pを研究した結果、柔らかい剛性(剛性指数が約1.2)を示す10Pと通常の固い秩序相の間の相転移には、驚くべきことに対称性の変化がないことが初めて見いだされた。スピン配列等からもこの転移がトポロジカルと推測された. 3)GCLモデルの幾何学的記述wall percolationの数値解析(上野、里村):理論的定式化により、10Pは隣接した状態にあるクラスター間のwallがpercolationしていることによって特徴づけられることが判明。クラスター解析の結果、10Pがwall percolation状態であると確認される。 4)1次相転移に対するひねりの方法の適用(小野、加園、上野):ひねりの方法を使って1次転移に適用した結果、エネルギー増分の有限サイズスケーリングを開発し、それが非常に有効であることが判明。 5)1次元量子スピン系の相転移(岡本、野村、西野、上野):ひねりの方法が初めて量子系のs=1/2競合Heisenbergモデルに適用されたが、fluid相とdimer相間の相転移点が良し精度で決まることが判明。理論で予測された有限サイズスケーリングのlog補正項の存在も明らかになる。更に、励起伏態の性質を利用によって、この転移点から非常に高い精度によって決定された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Shioda and Y.Ueno: "Monte Carlo twist method applied to the two-dimensional Ising antiferromagnets in magnetic fields" J.Phys.Soc.Jpn.62. (1993)
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[Publications] I.Ono and M.De Meo: "First-order phase transitions investigates by use of a Monte Carlo interface method" Phys.Rev.B. 46. 12042-12044 (1992)
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[Publications] K.Okamoto: "S=1/2 Heisenberg Chain with Bond Alternation in the S^z-S^zCoupling" J.Phys.Soc.Jpn.61. 3488-3493 (1992)
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[Publications] K.Okamoto and K.Nomura: "Fluid-dimer critical point in S=1/2 antiferromagnetic Heisenberg chain with next nearest neighbor interactions" Phys.Lett.A. 169. 433-437 (1992)
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[Publications] K.Okamoto: "Stability of the S=1/2 trimerized antiferromagnetic XY chain" Solid state Commun.83. 1039-1041 (1992)
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[Publications] K.Okamoto and D.Nishimo: "S=1/2 XY chain with the Ising bond alternation" Solid State Commun.(1992)