1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04233105
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 修二 名古屋大学, 理学部, 教授 (50025483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若木 守明 東海大学, 工学部, 教授 (20100993)
小林 行泰 国立天文台, 光学・赤外線天文学研究系, 助教授 (50170361)
山下 卓也 国立天文台, 光学・赤外線天文学研究系, 助手 (00211631)
中桐 正夫 国立天文台, 光学・赤外線天文学研究系, 助手 (00124678)
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Keywords | 冷却光学系 / 色消プリズム / 2次元赤外線検出器 / マンマシンインターフェース / 偏光マッピング / 銀河団サーベイ |
Research Abstract |
本年度は赤外線カメラとデータ取得システムを完成させた.これらを宇宙研1.3m赤外線モニター装置に取付けて初期観測を行ない,ほぼ予定どうりの性能が達成されていることを確認した.また,色消しプリズムの光学設計製作を行なった. 1)光学系の検査;峰崎;室温および冷却時の双方の条件下で,光学系の検査を行ない,ほぼ予定の性能を満たしていることを確認した. 2)読みだし装置;小林,和瀬田;性能評価を行ない,所定の性能が得られた. 3)検出器;房,峰崎;性能評価と各種パラメータ(量子効率,暗電流,読みだし雑音,迷光)の測定を行なった. 4)データ取得ソフトウエア;小林,中村,和瀬田,房,峰崎;ネットワーク経由でのデータ取得ソフトを完成させ,Xウインドウシステムを用いたマンマシンインターフェイスを構築した. 5)色消しプリズム;房;4枚合わせのプリズムを設計して,所期の仕様を達成した. 6)偏光計;和瀬田;偏光計制御システムを完成させた. 7)初期観測;全員;1月26日から3週間,宇宙研で観測を行なった.最初の1週間は光軸,データ取得システム調整を行ない,後半の2週間,試験観測を行なった.試験観測ではオリオン分子雲のJ,H,K'3バンドで,15x15分の領域のマッピング,その後,その1部分に対してK'バンドでの偏光マッピングを行なった.現在,得られたデータの解析を続行しつつある.後夜半には銀河団のサーベイ観測を行なった.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] P.G.Martin: "Interstellar Polarization from 3 to 5 microns in Reddened Stars" Astrophysical Journal. 392. 691-702 (1992)
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[Publications] S.Sato: "Near-Infrared Spectrophotometry of FU Orionis Variables" Astrophysical Journal. 398. 273-277 (1992)
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[Publications] H.Takami: "A Near-Infrared Prism Spectrophotometer" Publ.Astron.Soc.Pacific. 104. 949-954 (1992)
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[Publications] 斯波 尚志: "天文観測用16素子アレイ・プリズム分光偏光計" 分光研究. 41. 93-102 (1992)
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[Publications] Y.Kobayashi: "An Infrared Study of Hot Dust in Quasars Using Prism Spectro photometry" Astrophysical Journal. (1993)