1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04233106
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
海部 宣男 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (50011630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 修二 分子科学研究所, 分子構造研究系, 教授 (30106158)
奥田 治之 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (50025293)
長谷川 哲夫 東京大学, 理学部, 助教授 (50134630)
舞原 俊憲 京都大学, 理学部, 助教授 (90025445)
佐藤 修二 名古屋大学, 理学部, 教授 (50025483)
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Keywords | 星間物質 / 暗黒星雲 / 星と惑星の形成 / 星間分子 / 星間塵 / 星間磁場 / 宇宙の物質進化 / 観測・実験・理論の総合 |
Research Abstract |
本研究は重点領域研究「星間物質とその進化」の総括班として、領域の全体的運営と進行を進めてきた。最終年次の本年度は以下の活動を行った。 (1)研究の成果:CI原子の観測や分子線サーベイ、高励起分子の室内実験、最先端の赤外線アレイを搭載した赤外線観測装置による観測など、多彩な成果がまとまりつつある。銀河の大局的な物質分布が明らかになったこと、星間空間における分子とダストの関係が明らかになったこと、サブミリ波の開拓の見通しが進んでいることなど、本領域が目指してきた成果が現れてきた。全体的な成果のとりまとめは、平成7年度の「まとめ研究会」で行う。 (2)公募研究:今年度は最終年度でもあり、公募研究は9件を採用した。4年間の公募研究総数は57件(応募総数159件)である。 (3)研究会・ワークショップ:全体の大研究会を平成6年12月に開催した。参加者数100名、講演数42。広範な分野の研究者が出席して、観測の成果が出ているグループからの報告を中心に活発な討議が行われた。星間分子ワークショップ、グレイン形成ワークショップ、PASPワークショプが、総括班後援にて開かれた。 (4)総括班会議:大研究会に続いて総括班会議・評価委員会を開き、研究状況、とりまとめの方法、今後の研究の展開などについて検討し、「まとめ研究会」「大学と科学公開講座」の開催、出版、国際シンポジウムの開催などの方向を決めた。 (5)ニュースレターの発行:「星間通信」を2回発行し、研究会公募、研究情報交換を行った。 (6)研究成果報告書:平成6年8月に研究成果等を研究状況報告書としてとりまとめ、提出した。 なお本研究は今年度が最終年にあたるので、別に「研究成果報告書」をとりまとめて提出する。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] S.Yamamoto: "Microwave Spectrum and Molecular Structure of the Cyclic C_3H Radical" J.Chem.Phys.101. 5484-5493 (1994)
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[Publications] T.Maihara: "3.3μm Emission Feature in Infared Galaxies" Astrophys.J.421. 475-480 (1994)
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[Publications] A.Sakata: "Ultraviolet Spectra of Quenched Carbonaceous composite Derivatives:Comparison to the "217nm"Interstellar Absorption Feature" Astrophys.J.430. 311-316 (1994)
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[Publications] T.Hasegawa: "A Large-Scale Cloud Collision in the Galactic Center Molecular Cloud Sgr B2" Astrophysical Journal Letters. 429. L77-L80 (1994)
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[Publications] T.Nozokido: "Optimization of a Schottky Mixer Diode in the Submillimeter Wave Region" Int'l J of Infrared and Millimeter Waves. 15. 1581-1865 (1994)
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[Publications] T.Nagata: "Spectropolarimetry of Five Objects towards the Galactic Center from 1.4 to 4.2 Microns" Astrophys.J.Lett.423. L113-L116 (1994)
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[Publications] M.Tanka: "The Nature of CO and H_2O Ices in the Corona Austrina Dark Cloud" Astrophys.J. 430. 779-785 (1994)
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[Publications] F.Matsushima: "Far-Infrared Spectroscopy of LiH Using a Tunable Far-Infrared Spectrometer" Jpn.J.Appl.Phys.33. 315-318 (1994)
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[Publications] K.Mizutani: "[CII]158 Micron and [OI]63 Micron Observations of the Galactic Center Region" Astrophys.J.Supplement. 91. 613-624 (1994)
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[Publications] H.Okuda: "Large Scale [CII]Line Emission in the Galaxy Observed by Stratoshpheric Baloons" Infrared Physics. 35. 391-405 (1994)