1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04233208
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長谷川 哲夫 東京大学, 理学部, 助教授 (50134630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半田 利弘 東京大学, 理学部, 助手 (40202270)
林 正彦 国立天文台, 助教授 (10183914)
祖父江 義明 東京大学, 理学部, 教授 (10022667)
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Keywords | 電波天文学 / 星間物質 / 銀河構造 / 星形成 |
Research Abstract |
野辺山に設置した60cm望遠鏡1号機に230GHzSIS受信器を搭載し、北天銀河の観測を昨年度に引き続き実施した。本年度は、主に後述の3つの領域について観測を行った。このデータを、スミソニアン天文台のグループとの協力により、CO(J=1-0)輝線データと比較し、以下の結果を得た。 (a)超新星残骸と相互作用する分子雲 超新星残骸W44に付随する分子雲の観測を行い、超新星残骸と相互作用している数pcの範囲でのみR_<2-1/1/0>(CO(J=2-0)とCO(J=1-0)との輝線強度比)が高く、衝撃波の影響を受けていることがわかった。 (b)銀河系外域としてのW3・4・5領域 この領域では、銀河系内域で見られたR_<2-1/1-0>の減少傾向の外挿にはのらず、高いR_<2-1/1-0>を示す。これは、渦状腕領域では全CO分子ガス輝線強度に対して高密度分子ガスからの輝線強度の割合が高いことを示している。 (c)棒状構造の影響を受けていると考えられる銀河系内域(2°<l<20°) 分子ガスの存在のピークである銀河中心距離R=4kpcよりも内側のR=2kpcまで、中心に向かうに従って、R_<2-1/1-0>はほぼ単調に増加し、密度の高い分子ガスの割合が増加していることを示す。さらに、少なくともR=4kpcでは、銀河面から離れるに従って、R_<2-1/1-0>が減少していることがわかった。 また、広く研究者に公開するため、これまでの観測データの整理を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Hasetawa,et al: "A Large-Scale Cloud Collision in the Galactic Center Moleculan Cloud Near Sagittavius B2" the Astrophysical Journal. 429. L77-L80 (1994)
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[Publications] Y.Sofue: "Giant Explosion at the Galactic Center and Huge Shocked Shells in the Halo" the Astrophysical Journal. 431. L91-L93 (1994)
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[Publications] T.Handa,et al.: "Detection of a Circumscellar Gas around DM Tau;A Protoplaretary Disk riound a Single Star?" the Astrophysical Journal. (印刷中). (1995)
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[Publications] M.Hayashi,et al.: "A C^<18>O(J=1-0)Survey of Protostellar Candidates Embedded in the Taurus Molecular Clorud" the Astrophysical Journal. 426. 234-239 (1994)
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[Publications] S.Sakamoto,et al.: "A Large Area CO(J=2-1)Mapping of the Giant Molesular Clouds in Orion" the Astrophysical Journal. 425. 641-652 (1994)
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[Publications] K.Wada,et al.: "Gasdynamical Approach to a Face-on View of the Milky Way" the Astrophysical Journal. 437. L123-L125 (1994)