1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04235105
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
斎藤 信男 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10015977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 好克 電気通信大学, 情報システム学研究科, 助教授 (30179709)
柴山 悦哉 東京工業大学, 理学部・情報科学科, 助教授 (80162642)
米澤 明憲 東京大学, 理学部, 教授 (00133116)
徳田 英幸 慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (80227579)
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Keywords | 超並列用OS / マイクロカーネル / クラスタ / パーティション / 入出力制御 |
Research Abstract |
本研究は、並列オペレーティングシステムのモデル化を追究するために、超並列システムに於ける処理モデルとして、データ並列あるいはオブジェクト並列モデルなどと、従来の分散処理モデルとの関連、移行性などを追究し、超並列オペレーティングシステムの構成法を研究している。そこで、ざまなユーザの要求に応じることが可能なようにいくつかのモードを設定できる構成をまず考え、さらに、従来分散オペレーティングシステムに於いて研究されてきた諸問題、すなわち、スレッドの同期、プロセス間通信機構、スケジューリング方式、負荷分散などを追究した。その結果、超並列用オペレーティングシステムCOSの仕様書第1版を作成した。これには、全体のアーキテクチャ、メタマイクロカーネル、CLM、PTMさらに応用層の一例であるPUXなどの仕様が入っている。また、ハードウェアシステムとしての入出力システムとの調整を経て、入出力制御の方式の決定もほぼできた。 さらに、メタマイクロカーネルを開発するために、多重プロセッサシステムの上にマイクロカーネルを移植しつつある。また、通常のUNIX上でマイクロカーネルをエミュレート出来るようにユーザ環境を整備した。 また、マクロな視点を持つクラスタ管理やパーティション管理は、並列マシーンを使って、開発環境を整備している。これにより、CLM、PTMなどが開発でき、その仕様のチェックが可能となる。 このような状況で、COSの開発を進めているが、最終的にはJUMP‐1の上に移植することになる。そのためには、メモリ管理機構であるMBPが重要なハードウェアになるが、そのエミュレータなどを利用した総合的な開発環境を整備しておかなければならない。
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Research Products
(1 results)