1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04236107
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
辻 三郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029527)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷲見 成正 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
原島 博 東京大学, 工学部, 教授 (60011201)
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
井口 征士 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029463)
長尾 真 京都大学, 工学部, 教授 (30025960)
|
Keywords | 感性工学 / 感性情報処理 / 感性コミュニケーション / 感性データベース / 感性メディア / 感性モデル / 認知心理 / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
人間は、視覚や聴覚から入ってくる情報に対して理論的意味の理解だけでなく、「美しい」とか「快い」といった感じを抱く。このような「情報の感性的な側面」に対して情報科学と心理学の研究者が融合した研究を行い、感性科学の基礎を確立することを研究の目標とする。 従来の論理的記号処理の情報処理の枠組みを非記号的主観的感性情報に拡張し、感性情報の構造分析、記述、計量法、モデリングなどの基礎問題を扱うとともに、視聴覚メディアに含まれる感性情報の抽出と表現、人間が行動する空間内の感性情報の知覚、感性情報のコミュニケーション、人間の創造活動の支援をする感性デザインや感性データベースのプロトタイプなどの研究を行った。具体的には、 [1]感性情報の基礎とモデリング [2]メディアにおける感性情報の抽出と表現[3]行動空間の感性情報処理 [4]コミュニケーションにおける感性情報処理[5]感性デザインおよび感性データベース の5研究班を設けて研究を行うとともに、2回の全体会議、1回のシンポジュームの研究発表、パネル討論により領域全体の研究の推進をはかった。領域内の情報流通のためにニュースレターを発行し、またワーキンググループを中心として感性情報処理の基本問題の討議を電子メールを通じて活発に行った。さらに、本年度の報告書を印刷し、配布した。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 中村裕一,長尾真: "近傍の濃淡の変化に基づくエッジのタイプ分けと認識への利用" 情報処理学会論文誌. Vol.34 No.10 10月号. (1993)
-
[Publications] 難波精一郎: "音色の定義を巡って" 日本音響学会誌. Vol.49 No.11. 823-831 (1993)
-
[Publications] 小川英光,山崎一孝: "過学習の理論" 電子情報通信学会論文誌D-II. J76 D-II No.6 6月号. (1993)
-
[Publications] H.Katayose,T.Kanamori,et.al: "Vertual,Performer" Proc.International Computer Musin Conference. (1993)
-
[Publications] 中谷和夫: "Big systems and sensibility of space perception" Proceedings of RO-MAN. 2. 21-28 (1993)
-
[Publications] 小林宏: "ニーラルネットによる人の基本表情認識" 計測自動制御学会論文集. 29. 112-118 (1993)
-
[Publications] 日本学際会議編: "感性と情報処理-情報科学の新しい可能性-" 共立出版株式会社, 198 (1993)
-
[Publications] 井口征士他著: "感性情報処理" オーム社, 176 (1994)