1992 Fiscal Year Annual Research Report
感性デザインを実現するための感性データベース及びデザイン認識システムの構築
Project/Area Number |
04236108
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
長町 三生 広島大学, 工学部, 教授 (50034327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 行宏 広島大学, 工学部, 助手 (30219472)
辻 敏夫 広島大学, 工学部, 助手 (90179995)
西野 達夫 広島工業大学, 経営工学科, 助教授 (00104076)
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Keywords | 感性工学 / エキスパートシステム / 感性データベース / ファジィ推論 / 多変量解析 / デザイン支援 |
Research Abstract |
人間がもっている感性や情緒を物理的デザインに具体化する翻訳技術を「感性工学」といい、広島大学が昭和47年より着手し技術開発を行い、第1次フェーズとして実用化までこぎつけた。企業社会の要望では、感性からデザインへの翻訳ばかりでなく、デザインから感性検索ができる二方向変換技術の開発が望まれている。この場合には、例えばCADにより、デザインの開発を行っている過程で、一般のどんな感性に対応するかを診断したり、設計者の実現しようとするデザインへどうすれば近づけるかのアドバイスができる機械をつけなければならない。このような感性工学の「述翻訳AIシステム」の開発を行うことが本研究の主目的である。 これに伴って、これまで開発し実用化してきた感性工学エキスパートシステムでは、多量のデータベースをかかえて効率のよい検索ができないので、感性デーテを外から取り込み効果的なファイル化ができる自動ファイルシステムを完成する必要がある。 そこで本年度では、以下の3点に関しての開発を行った。 1.感性データベースのファジィ化 (1)感性測定値の統計処理の自動化 感性データを未処理のままコンピュータに入力し、データベースのもとになる統計処理を自動的に実施するシステムの開発を行った。 (2)感性データの入力値及び出力値のファジィ化及び非ファジィ化の計算システムの開発 入力感性値のファジィ化及び出力時の非ファジィ化によるデザイン決定までのシステムの開発を行った。 2.感性データベースの構築 (1)特定の商品群について感性ワードとデザインとの相応関係を感性調査により求めた。 (2)感性データのファジィ化を行い、感性データベースを構築した。この際、感性データのデザイン要素との関係を維持したままファイル化する自動システムの開発を行った。 3.イメージ推論アルゴリズムの拡張 感性工学エキスパートシステムにおいて、複数入力があった場合、その入力に応じて合成手法を適宜に選択して推論できるようなアルゴリズムの拡張を行った。
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