1992 Fiscal Year Annual Research Report
テクニカルイラストレーション作画における感性情報処理と感性図面生活システムの研究
Project/Area Number |
04236212
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
安部 憲広 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00029571)
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Keywords | テクニカルイラストレーション / 配置問題 / 制約処理 / 完成品記述 / 衝突 / 平行移動制約 |
Research Abstract |
テクニカルイラストレーション(TI)は設計図と同じ精度をもつがより組立過程をうまく表現するためよく使用されている。しかしTIを描くためには機械部品のモデリングの他に部品の配置問題を解決しなくてはならない。その際ネジと穴,ワッシャあるいははめあい関係が正しく認識でき,かつ整然とした図面となるよう工夫が必要である。TIの初心者にTIを描かせると,一応TIの条件は満足できてはいても、美的感覚に欠け,TIを読む者を困惑させる場合が少なくない。しかしどのようなTIが美的でかつ機能的であるかを計る尺度は不明である。かなり個人的な美意識がからんでいる可能性がある。 この問題を解決する一つの方法は,まずシステムにTIを描かせた後,利用者に自由な修正を許した結果得られるTIと元のTIとを比較することである。したがってまずTI生成器を作成しなくてはならない。本研究ではTI生成問題を部品の配置問題とみなし,制約処理を用いて問題を解いた。まずTIの対象物体の完成品記述が与えられたとする。このためには対象物体の構成品記述を世界座標に配置する。次に構成部品を3軸方向に極くわずか平行移動させることにより衝突する構成部品を発見させる。次に各軸にそって部品がどこまで平行移動可能であるかを調べる。次に仮りにX軸方向に部品を配置する際,他の軸方向に移動可能な構成部品は,それらが元々組み付けられていた構成品と同値類を構成すると考え,X軸方向に部品を等間隔に配置する。同様に他の軸も処理を行なう。こうして配置された部品間距離と部品の軸方向の長さの和が最小となる配置に対して他の配置が実現可能か否かを調べることにより,全体の配置決定させた。
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[Publications] K.Kakusho,S.Dan,N.Abe,T.Kitahasi: "Computer Vision Based on a Hypothesization and Verification Scheme by Parallel Relaxation" International Jounal of Computer Vision. 9. 13-30 (1992)
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[Publications] N.Abe,K.Ohno,S.He,T.Kitahasi: "Acquirlng Almost 3D Models of Mechanical Object from Technical Illustration" Proc.of Intelligent Robots and Computer Vision. 1. 428-438 (1992)
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[Publications] N.Abe,K.Ohno,S.He,T.Kitahashi: "Assembly Procedure and 3D model of Mechanical Object from Technical Illustration" Proc.of 2nd ICARCV. 3. IA.11-15 (1992)
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[Publications] N.Abe,K.Ohno,S.He,T.Kitahashi: "Task specification using Technical Illustration" Proc.of IEEE/Robotics & Automation. (1993)
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[Publications] S.He,N.Abe,T.Kitahashi: "Assembly Planning based on Assembly Illustration Understanding" Proc.of ICPR. 1. 61-64 (1992)
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[Publications] S.He,N.Abe,T.Kitahashi: "Asseimbly Plan Generation from an Assembly Illustration" Proc.of IEEE/IROS. 3. 2122-2127 (1992)
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[Publications] 安部 憲広,白井 良明,井田 昌之: "LISP(II)" 培風館, 275 (1992)