1992 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界流体の溶媒特性の解明とその高度な工学的利用(総括班)
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04238101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斎藤 正三郎 東北大学, 工学部, 教授 (00005224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今野 幹男 東北大学, 工学部, 助教授 (40125547)
舛岡 弘勝 広島大学, 工学部, 教授 (50034385)
中村 厚三 群馬大学, 工学部, 教授 (50011036)
荒井 康彦 九州大学, 工学部, 教授 (50005435)
中西 浩一郎 東京大学, 工学部, 教授 (80025890)
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Keywords | 超臨界流体 / 非凝縮性流体 / 溶媒 / 溶液構造 / 平衡物性 / 輸送物性 / 分離 / 反応 |
Research Abstract |
これまで"溶媒は液体である。"という固定観念に支配されてきたがこの基本的概念を打破する"新しい溶媒"として注目されているのが超臨界流体である。超臨界流体は臨界温度以上の非凝縮性の流体であり、超臨界流体を応用する際に対称となる溶媒や溶質の種類は多岐にわたるため、系統的な調査検討が必要である。これまで、その応用法としては反応や分離につても最も多くの研究が行われており、本研究では応用研究の対称としてこの二つを取り上げた。また次世代の溶媒として注目される超臨界流体の高度利用を図るためには、基礎物性としての溶媒構造の解明と平衡・輸送物性の定量化が不可欠となる。そこで以下に示す4つの重点研究項目を選定し、各班の組織的研究推進を図った。1)超臨界流体の溶液構造の解明 2)超臨界流体の平衡・輸送物性の測定と推算 3)超臨界流体の分離溶媒としての高度利用、 4)超臨界流体の反応溶媒としての高度利用 7月1、2日計画・交募班員による研究計画配表会を開催し、計画についての質疑・討論を行った。9月30日には総括班会議を開催し、研究の進捗状況と研究計画について討議した。1月28、29日には、公開シンポジウムとして計画・公募班員による研究成果の発表会、講演会ならびに総括班会議を開催した。研究成果報告会では各班員に発表に対する質疑・討論を行い、総括班会議においてはその評価並びに今後の課題につて論議した。発表会には班員以外の一般からの聴講者も40名に達し、超臨界流体についての感心の高さを示した。成果発表会に先立ち各班において班会議を開催し、研究結果についての充分な検討を行った。また班質問の情報公換を行うため二回のニュースレターの刊行を行った。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Yoshio IWAI,Yoshio KOGA,Takao FUKUDA,Yasuhiko ARAI: "CORRELATION OF SOLUBILITIES OF HIGH-BOILING COMPONENTS IN SUPERCRITICAL CARBON DIOXIDE USING A SOLUTION MODEL" J.Chem.Eng.Japan. 25. 757-760 (1992)