1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04243212
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
酒井 嘉子 九州大学, 教養部, 教授 (40091392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 永作 九州大学, 教養部, 教授 (70148914)
甲木 伸一 九州大学, 教養部, 教授 (50038436)
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Keywords | 分子軌道計算 / モデルポテンシャル法 / 表面 / 吸着反応 / 環境ポテンシャル / クラスター計算 / 有効ポテンシャル法 |
Research Abstract |
1.モデルはポテンシャルの開発 本年度はアルカリ金属およびアルカリ土金属について,最外殻(n殻)のs電子に加えて最外内殻,(n-1)殻,の6個のp電子をもあらわに取り扱うsp-MPを開発した.また,これらの原子が+イオンになった場合に重要となるnp及び(n-1)d電子についての基底関数もあわせて決定した.得られたモデルポテンシャルを用いて,Nal分子の基底及び第一励起状態の電子状態の研究や,アルカリ土金属のハロゲン化物(MX_2,M=Ca〜Ba,X=F〜I)の平衡構造の決定を行い,良い結果が得られた. 甲木はスペクトル表示を用いたモデルポテンシャル法を,原子中の内殻電子の取扱いだけでなく,Non-Sphericalな系にも拡張し,さらに環境ポテンシャルとしても有効であることを示した.今後,吸着現象解明のための大きなクラスター計算のなかで,環境ポテンシャルとして取り入れて行くためにプログラムを開発中である。 2.Cu表面へのLiの吸着とLiOHの生成に関する理論的研究 モデルポテンシャル法を用いて、Cu(100)表面でのLi原子の吸着反応と、さらに同表面でのLiとH_2Oの反応につしてのモデル計算を行った。実験によればLiの被覆率が低いときには、直線状のLiOHがLiを下向きにして表面上に生成されると報告されている。本年度は、Cu(100)とLiとの相互作用およびLiOH生成の機構を解明するために,Cu_4LiについてHFとSDCI計算を,Cu_4LiOHについてHF計算を行った.下地金属からのLiとOHの高さ変化させてポテンシャル曲線を求めることにより、各原子の平衡位置や、伸縮振動数、電荷分布の様子などを検討した。現在Cu_4LiOHについてのCI計算を続行中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 酒井 嘉子: "A Configuration Interaction Study of the Ground and First Excites ^1Σ^+ States of the Nel Molecule" Canadian Journal of Chemistry. 70. 309-313 (1992)
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[Publications] 甲木 伸一: "Moecular Orbital Calculation using Spectral Representation Technique" Canadian Journal of Chemistry. 70. 285-289 (1992)
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[Publications] 甲木 伸一: "Spectral Representation Tecnique for an Active-Electron-Only Molecular Orbital Calculation Applied to the Case of Non-Spherical Frozen Charge" The Journal of Chemical Physics. 98. 496-501 (1993)