1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04252104
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 康之 京都大学, 農学部, 教授 (50026415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 研三 名古屋大学, 農学部, 教授 (80164292)
大山 莞爾 京都大学, 農学部, 教授 (40135546)
町田 康則 名古屋大学, 農学部, 教授 (80175596)
西 荒介 富山医科歯科大学, 薬学部, 教授 (50019098)
旭 正 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (10023392)
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Keywords | シンク・ソース / 大量集積 / 高等植物 / 形質転換 / 物質集積 / 物質変換 / シンク機能 / ソース機能 |
Research Abstract |
一定の生長段階にある高等植物の個体は、生命維持に必要な物質を吸収または生産して他の器官に供給する機能(ソース機能)を営む器官群、他の器官群から供給される物質を集積する機能(シンク機能)を営む器官群に大別することができる。しかも、個体の生育段階に対応して、同一細胞が、ある時期にはシンク機能を、他の時期にはソース機能を発揮するといったダイナミズムに支配されている。本研究は、植物細胞におけるシンク器官細胞の特定物質の大量集積能、シンク・ソース両機能の相互転換・可変性の分子機構を解析することを主要な目的としている。本総括班は、本重点領域研究の最終年度に当り、これまでの計画班の研究成果ならびに公募研究の成果を正しく評価し、物質集積の分子・遺伝子レベルでの機構解明に向けて適宜助言、指導を与え、計画班間ならびに班員間の連絡を緊密にして、さらなる研究成果の相乗効果が得られる研究体制・環境を整えることを目的とする。本年度の研究成果を効率的に評価するため、総括班は三つの小研究領域班合同の研究成果発表会を開催した。そして、各研究者の研究企画、進行状況が物質集積機構の解明に向けて進展しているかを評価した。また、シンク機能発現と物質大量集積の分子機構解明という目的達成に努力するように的確に指示を与えた。シンク・ソース両機能の相互転換の分子機構の解析も達成できるよう各小研究領域班の交流に務めさせた。研究代表者および班研究連絡調整委員は、総括班会議を随時開き、班員、班間の研究状況を把握し、研究成果を評価した。各班の個別班会議を開催し、最終的な研究成果の報告、討論を行い、班別の研究成果のまとめた。さらに、総括班はニュースレターを随時刊行し、班員間の研究情報、ならびに国内外のこの分野の研究情報を伝えるように努力した。その他、物質集積の分子機構をテーマにした公開シンポジウムを1回開催した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hashimoto,T.: "Hyoscyamine 6β-hydroxylase,an enzyme involved in tropane alkaloid biosynthesis,is localized at the pericycle of the root." J.Biol.Chem.266. 4648-4653 (1991)
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[Publications] Kimura,T.: "Primary structure of a precursor for the δ-subunit of sweet potato mitochondrial F1 ATPase deduced from full-length cDNA." J.Biol.Chem.265. 6079-6085 (1990)
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[Publications] Kurosaki,F.: "Stimulation of anthraquinone production in rhubarb tissue culture by an ethylenegenerating reagent." Phytochemistry. 31. 2735-2738 (1992)
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[Publications] Onouchi,H.: "Operation of an efficient site-specific recombination system of Zygosaccharomyces rouxii in tobacco cells." Nucl.Acids Res.19. 6373-6378 (1991)
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[Publications] Ogura,Y.: "Synechocystis PCC6803:conservation with liverwort chloroplast frxC-ORF465 and Cloning and nucleotide sequence of a frxC-ORF469 gene cluster of nif operon." Biosci.Biotech.Biochem.56. 788-793 (1992)