1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04262207
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
梅根 健一 九州大学, 医学部, 助教授 (70127984)
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Keywords | ヘルペスウイルス / ゲノム末端 / α配列 / 組換え / 2本鎖切断 / 反復配列 / 分子進化 / 分子疫学 |
Research Abstract |
単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)を用い,下記の実験を行った。 1)HSV-1のα配列をプラスミドにクローン化し,この雑種プラスミドをHSV-1感染細胞ヘトランスフェクトし,α配列の切断の有無を調た。他の報告結果と異り,この方法でα配列の明確な切断を同定できなかった。トランスフェクションの方法,プラスミドの構築などについての更なる検討を要す。 2)HSV-1の多くの株のα配列の構造を比較し,α配列のDR4領域において,DR4nとDR4tの2つの型が存在することを明らかにした。この結果は,DR4領域の組換えによって2つの型が存在することを示し,DR4領域,つまりはα配列の組換え原性を支持する。さらに,この2つの求とHSV-1株のゲノム型との間に相関性が存在し,HSV-1の進化のマーカーの一つであると推定した。 3)HSV-1のα配列上の組換えにより,PR2領域を2か所持つ特異なα配列を有すHSV-1株を分離した。この株のα配列を含むゲノム断片をクローン化し解析した結果,これらの断片の末端はα配列のいくつかの領域に集中していることが判明した。このことは,α配列の特定の領域が切断されやすいことを示す。この切断されやすい領域は,他の報告結果と照合すると,合理的な解釈が可能であった。つまり,切断と組換えとの関連性を支持しており,組換えのより一般的モデルとしての2本鎖切断モデルに好都合であった。
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[Publications] Kenici Umene: "Genomic characterization of two predominant genotypes of herpes simplex virus type1" Archives of Virology.
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[Publications] Kenichi Umene: "Partial Nucletibe secuencing and characteri3atiun of human parvovirus Bia gename DNAs from dlanegecl human fetusos and from patients with leukemia" Jounal of Virology. in press.
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[Publications] 梅根 健一: "分子疫学の理論と方法論の進歩" 日本臨床. 50哀規冷. 119-124 (1992)
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[Publications] 梅根 健一: "ヘルペスウイルスのゲノム構造" 蛋白質核酸酵素. 37. 2374-2378 (1992)