1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04263234
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 泰治 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60094364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 清文 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (70212462)
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Keywords | 血液脳関門 / 内皮細胞 / アストロサイト / タイトジャンクション |
Research Abstract |
内皮細胞とアストロサイトを共培養した脳血液関門(BBB)モデル系を作成し、この系を使用して、BBB形成におけるアストロサイトやその他の因子の影響、及び各種物質、薬剤のBBB透過性を検討した。内皮細胞にはウシ大動脈内皮細胞、アストロサイトには胎生ラット脳のものを使用し、二重細胞培養の内側メンブレンの片面にアストロサイト、対面に内皮細胞を培養した。この内側メンブランを縦にセットして透過実験を行ッた。今回は透過物質にドーパミンを使用し、BBBのバリア機能の発現について検討した。すなわち、血管内腔側に相当するルミナールチャンバーに高濃度のドーパミンを入れ、時間を追って血管外側に相当するダブルニナールチャンバーに透過してくるドーパミンの濃度を電気化学検出器をディテクターとするHPLCによって測定した。 内皮細胞単独の場合と、アストロサイトと共培養した場合とで、内皮細胞のバリア機能に差が生じうるかどうかについて検討したところ、10%FCSを含んだ培地条件ではほとんど差が認められなかったが、1%FCS下では透過性に差が見られた(この時共培養系の透過実験の際にはアストロサイトをはがして、内皮細胞のみとして実験している)。またアストロサイトとの共培養時には電顕にて内皮細胞間にタイトジャンクションの形成が認められた。この結果より、大動脈内皮細胞に対しても、アストロサイトが内皮細胞のタイトジャンクション形成促進や物質透過性の減少に働く可能性が示唆された。今後はまずこれらの再現性を綿密にチェックし、また、脳毛細血管の内皮細胞も使用して同様の実験を行い、大動脈内皮細胞との比較を試みる予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hotta, T.: "Growth-promoting action of adenosine-containing dinucleotides on neuroblastoma cells" J. Neurochem.
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[Publications] Hirano, T.: "Establishment of enzyme immumoassay system for gliostatin/platelet-derived endothelial cell growth factor" Biochem. Biophys Acta.
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[Publications] Hotta, T.: "Neuroblastoma growth factors derived from neruofibroma (NF1): the participation of uridine in a neuroblastoma growth" J. Neurochem.60. 312-319 (1993)
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[Publications] Asai, K.: "Neurotrophi action of gliostatin on cortical neurons" J. Biol. Chem.267. 20311-20316 (1992)
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[Publications] Asai, K.: "A novel glial growth inhibitory factor, gliostatin, derived from neurofibroma" J. Neurochem.59. 307-317 (1992)
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[Publications] Ito, J: "Interaction of sialosyl cholesterol with the cell surface of rat astrocytes and its biological activities" Neurochem. Int.20. 493-499 (1992)