1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04265103
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒井 綜一 東京大学, 農学部, 教授 (20011934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野川 修一 東京大学, 農学部, 教授 (50011945)
宇井 理生 東京大学, 薬学部, 教授 (50001037)
多田 富雄 東京大学, 医学部, 教授 (10009136)
野口 忠 東京大学, 農学部, 教授 (50011937)
小清水 弘一 京都大学, 農学部, 教授 (90026518)
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Keywords | 機能性食品 / 食品の三次機能 / 生体調節因子 / 生体防御因子 / 機能性蛋白質 / 食品機能 |
Research Abstract |
食品の最も今日的な価値を象徴する″三次機能″すなわち食品由来の特定の外因性物質が生体の内因性物質と協同して神経系、内分泌系、免疫系、等々を調節し、ホメオスタシスを維持する機能は、農学と医学を包含する学際的な研究対象であり、生命科学の1つの魅力的な研究主題を提供するものである。また、三次機能を効率よく発現させるべく設計し、病気の発症を未然に防ぐことを意図して作製する機能性食品(physiologically functional food)に関する研究は、食品科学の新しい潮流としてその勢いをますます強めている。こうした学術的・社会的背景のなかで、本研究は第I班「食品の生体調節因子の解析と設計」,第II班「食品の生体防御因子の解析と設計」および第III班「機能性食品設計の技術基盤の展開」を課題として遂行されている。総括班ではこれらの班の研究を総括的に解析および調節した。現在までに行った実績を以下に記す。1.平成4年9月に東京で全体班会議を開いた。ここでは計画研究班員・公募班員全員による研究開始状況の報告を行った。同時に総括班会議を開き、上記報告の評価を行った。2.平成5年1月に東京で各班ごとの会議を開いた。ここでは計画研究班員・公募班員全員の研究成果の口頭発表を行うと同時に総括班会議を開き、上記報告の評価を行った。3.上記(2)と同時に第一回シンポジウムを開き、研究の進捗状況を公開した。4.平成4年度中に約6回の班長会議を開き、総括班調整担当委員も参加し、研究打合せを行った。5.平成4年内に「研究組織表」およびニュースレターを作成し、文部省および全班員に郵送した。6.総括班に班員共同利用の設備備品(管理・維持に必要な消耗品を含む。)を設置し、研究のヘッドコーターとしての役割を果す。7.現在、平成4年度成果報告集を作成して文部省提出する一方、全班員に郵送する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Makoto Abe: "Corn Kernal cysteine proteinase inhibitor as a novel cystatin superfamily member of plant origin Molccular cloning and cxpression studies" E.J.Biochem.209. 933-937 (1992)
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[Publications] Hiroto Kondo: "Inhibitory effect of oryzacystatins and a truncation mutant on the replication of poliovirus in infected Vero cells" FEBS Lett.299. 48-50 (1992)
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[Publications] Keiko Abe: "Molecular cloning of curculin,a novel taste-modifying protein with a sweet taste" Biochim.Biophys.Acta. 1130. 232-234 (1992)
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[Publications] Hirohito Watanabe: "Gibberellin-responsive Gene Expression Taking Place with Oryzains α and γ as Cysteine Proteinases of Rice Seeds" Biosci.Biotech.Biochem.56. 1154-1155 (1992)
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[Publications] Junko Funaki: "MODULATING THE CONDITIONING OF MEAT BY THE USE OF ORYZACYSTATIN,A CYSTEINE PROTEINASE INHIBITOR OF RICE SEED ORIGIN" J.Food BIochem.15. 253-262 (1991)
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[Publications] Hirohito Watanabe: "Molecular Cloning and Gibberellin-induced Expression of Multiple Cysteine Proteinases of Rice Seeds(Oryzains)" J.Biol.Chem.266. 16897-16902 (1991)