1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04269105
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高月 清 熊本大学, 医学部, 教授 (80026830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 哲 東京大学, 医科研, 助教授 (60010352)
速水 正憲 京都大学, ウイルス研, 教授 (40072946)
森 茂郎 東京大学, 医科研, 教授 (30010424)
山本 直樹 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00094053)
畑中 正一 京都大学, ウイルス研, 教授 (30142300)
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Keywords | HIV / エイズ / 血友病 / レトロウイルス |
Research Abstract |
平成4年度に発足した重点領域研究の2年目を終えた。エイズは全人類の脅威として緊急な対策が望まれている。わが国では患者数は少なく、またその大多数は血液製剤から感染した血友病患者であった。しかし最近のHIV感染者増加は同性愛、異性間性行為、静注薬濫用、母子感染などにも及び、日本の世界のHIV感染の広がり中にあることは疑いのない事実である。この重点領域は5つの柱すなわち5:柱1、HIVの分子遺伝子学(畑中正ほか4名)、柱2、HIVの生物学(山本直樹ほか3名)、柱3、エイズの免疫血液異常(森茂郎ほか3名)、柱4、エイズの病態・予防・治療(高月清ほか5名)、柱5、エイズの動物モデル(速水正憲ほか4名)の計画班員計24名とほかに公募班員22名で構成された。計画研究の柱1〜5についてはそれぞれ代表者から、また公募研究についてはそれぞれ班員個人から実績報告書が提出されるので、ここでは詳述しない。全体として研究は着々と進行中で国際的に評価さる報告が出ている。上記班員のほかに総括班が組織され各柱の代表者のほか10名の評価委員によりチェックされている。第10回国際エイズ会議(平成6年8月7〜13日、横浜)についても班員の多くが、委員をつとめている。また研究の進捗状況は中間報告、ニュース発行により周知を期し、また年2回の班会議にほかに公開講演会を開催して。班員間の共同研究、外国との共同研究、情報交換を奨励し、班員の所有する研究資料についても共同利用できるものは互いに活用している。 なお平成5年8月に「剖検例からみた日本のエイズ」を発行した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Morita T.: "Time-course detection of HIV-1 proviral DNA and genomic RNA by polymerase chain reaction in sera from seropositive and seronegative hemophiliacs treated with clotting factord concentrates." Int.J.Hematology. 58. 225-232 (1993)
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[Publications] H.Nakashima: "Synergistic inhibition of human immunodeficiency virus type 1(HIV-1)replication in vitro by sulphated paramylon and 3′-azido-2′,3′-dideoxy-thymidine(AZT)." Letters in Applied Microbiology. 18. 24-26 (1994)
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[Publications] Kazuhiro KITADA: "Pneunocystis carinii Pneamonia Monitored by P.carinii shedding in Sputum in by the Ploymerase Chain Reaction." Internal Medicine. 32. 370-373 (1993)
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[Publications] Yoichi NAGATA: "OCULAR MANIFESTATIONS IN JAPANESE PATIENTS WITH HUMAN IMMUNODEFICIENCY VIRUS INFECTION." JAPANESE JOURNAL OF OPHTHALMOLOGY. 37. 275-281 (1993)
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[Publications] Naohiko Yamamoto: "A Novel Class of Bicvclam Targeted at HIV Uncoating." Progress of Antiviral Research in Japan. 124-126 (1993)
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[Publications] Sakai H.: "Integration is essential for efficient gene cxpression of human immunodeficiency virus type 1." Journal of Virology. 67. 1169-1174 (1993)