1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04269205
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
畑中 正一 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (30142300)
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Keywords | Rev / 核小体 / ワクチン / Tat / HIV / 変異体 / 移行阻害 |
Research Abstract |
1.HIVのRevタンパク質は転写後のウイルスRNAの分配を制御している。Revの多アルギニン領域は核および核小体移行シグナルであることをあきらかにした。またRevの多アルギニン領域を分子遺伝学的に操作して変異体を作製した。一つの変異体は野生型Revタンパク質と結合して本来核・核小体に移行するのを細胞質にとどめる役割を果たした。その結果Revの機能を阻害することが出来た。この変異体は将来細胞内ワクチンとして利用される可能性がある。 2.核小体移行シグナルを持つHIVのタンパク質であるTatおよびRevの細胞内での正確な所在場所を共焦点レーザー顕微鏡で3次元的に観察した。その結果、Tatタンパク質は核小体の周りに局在することが判明した。一方Revタンパク質は核小体の内部に浸潤していることが明らかになった。この結果、見かけ上同じような核小体シグナルを持つタンパク質が異なる分布を示し、局在箇所と機能の関係が浮き彫りにされた。
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[Publications] Kubota,.S.: "Inhibition of human immunodeficiency virus type 1 Rev function by a Rev mutant which interferes with nuclear/nucleolar localization of Rev" J.Virol.66. 2510-2513 (1992)
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[Publications] Miyazaki,Y.: "Intranuclear topological distribution of HIV-1 trans-activators" FEBS Letters. 305. 1-5 (1992)