1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04299105
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
由良 隆 京都大学, ウィルス研究所, 教授 (20027311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝渕 潔 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00092346)
永田 俊夫 京都大学, ウィルス研究所, 助教授 (00037392)
中田 篤男 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80029769)
磯野 克己 神戸大学, 理学部, 教授 (70011640)
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Keywords | ゲノム構造 / ゲノム編成 / ゲノム動態 / ゲノム機能 / DNAシーケンス / 遺伝子解析 / 大腸菌 |
Research Abstract |
本重点領域研究は、細胞生物として遺伝子の解析が最も進んでいる大腸菌を用い、ゲノムの全一次構造の決定とそこに包含される個々の遺伝子が全体として時間的に空間的に統合され調和を保ちながら発現する生命活動のコントロール・メカニズムの解明をめざして、平成元年度に発足し平成3年度に終了した。本年度はその成果をとりまとめ報告書を出版することが主な作業となった。特に本重点領域研究の柱となる大腸菌ゲノム全構造の解明をめざして得られた塩基配列データの整理と、大腸菌ゲノムのデータベースの構築などを含む成果報告書の出版は国内外の研究者にとり極めて有用なものと期待された。総括班(由良)、及び4つの計画研究班:ゲノム一次構造の総合解析(磯野)、ゲノム編制の全体像(溝渕)ゲノム動態の全体像(永田)、ゲノムの機能的全体像(中田)の各班長を中心に、研究成果の評価、関連づけを行うと共に成果の公表、出版のための準備一切を行った。(1)班員全員から研究報告書の原稿と、各自が自主的に行って登録したシーケンス・データのアンケート報告書を各班長宛に提出してもらい、各班長によるそれぞれの計画班(及び総括班長による公募研究)の成果報告概要をとりまとめた。(2)次いでこれらを領域代表者(由良)がとりまとめ、領域全体の研究成果報告書の編集責任者(永田)と協力しながら、データ解析、作図及び編集作業を行った。(3)最終的には、文部省よりの指示に従い領域全体の「研究成果概要」(和文800字と英文)、及び総計502ページの「研究成果報告書」を完成させ文部省学術国際局研究助成課科研費係宛に送付した。(4)「研究成果報告書」は本領域に関係する全研究者はもちろん、「ヒト・ゲノム解析」関係及びゲノム関連のできるだけ多数の研究者に宛てて送付配布した(総計約200名)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takashi Yura他8名: "Systematic sequencing of the Eschenchia coli gename:analysis of the 0-2.4 min region" Nucleic Acids Research. 20. 3305-3308 (1992)
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[Publications] 月野 克己,由良 隆: "大腸菌ゲノムの解析" 蛋白質・核酸・酵素. 38. 658-668 (1993)
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[Publications] H.Kasai,S.Isono,M.Kitakawa,J.Mineno,H.Akiyama,D.Kernit,D.Berg and K.Isono: "Efficient large-scale sequencing of the Eschenchia coli genome:Implementation of a transposon and PCR-based strategg for the analysis of ordered phage clones." Nacleic Acids Research. 20. 6509-6515 (1992)