1993 Fiscal Year Annual Research Report
心身問題(心脳問題も含む)と倫理に関する基礎的研究
Project/Area Number |
04301005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
濱井 修 東京大学, 文学部, 教授 (00012360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 敏男 茨城大学, 教養部, 助教授 (10198161)
高幣 秀知 北海道大学, 文学部, 助教授 (00146995)
山田 忠彰 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (10220386)
湯浅 弘 東京大学, 文学部, 助手 (10230608)
関根 清三 東京大学, 文学部, 助教授 (90179341)
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Keywords | 生命倫理 / 環境問題 / 人工知能 / 哲学的人間学 / 尊厳死 / 自然死 / 生命の尊厳 / 生命の質 |
Research Abstract |
研究計画の最終年度にあたる本年度の研究課題は、 (1)現代哲学における心身論を学説的に整理すること。 (2)哲学的な心身論を、生命倫理に関わる、環境問題、人工知能の問題などの具体的な諸問題との関連において捉え直し、その可能性を吟味すること。 以上二点であったが、具体的な研究成果としては次のようなものが挙げられる。 (1)に関連して。 研究代表者の濱井修は、ポパー哲学における世界3の理論との関連でポパーの心身論の吟味を行った。また、研究分担者の湯浅弘は、哲学的人間学の心身論をシェーラーの所論を手がかりとして吟味した。さらには、研究分担者の杉本裕司は、現代における責任倫理の可能性と絡めて心身問題に検討を加えた。 (2)に関連して。 研究分担者の川本隆史は、生命倫理に関わる介護、世話といった具体的問題も含めて、応用倫理学の一貫として心身問題への具体的アプローチを行った。また、研究分担者の細見博志は、尊厳死と自然死、生命の尊厳と生命の質といった生命倫理学のアクチュアルな問題設定の中で心身問題への考究を行った。さらには、研究分担者の森下直貴は、エトスの生成と絡めて身体論を展開した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 濱井修: "シュツツの社会的行為論" 行為論の展開. (1993)
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[Publications] 船木享: "鏡像と奥行(I)" 文学部論叢(熊本大学文学部). 42. (1994)
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[Publications] 細見博志: "「尊厳死」と「自然死」" 生命倫理. 4. (1994)
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[Publications] 川本隆史: "介護・世話・配慮" 現代思想. 21-12. (1993)
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[Publications] 川本隆史: "応用倫理学の挑戦" 理想. 652. (1993)
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[Publications] 森下直貴: "人格の同一性" 紀要(浜松医科大学). 6. (1994)