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1993 Fiscal Year Annual Research Report

国際化にともなう日本社会の構造変動と社会意識の動向--地域・階層格差と国際感覚の成熟度を中心に--

Research Project

Project/Area Number 04301017
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

庄司 興吉  東京大学, 文学部, 教授 (30061203)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 武川 正吾  東京大学, 文学部, 助教授 (40197281)
矢澤 修次郎  一橋大学, 社会学部, 教授 (20055320)
古城 利明  中央大学, 法学部, 教授 (70055185)
犬塚 先  千葉大学, 教養部, 教授 (70009752)
元島 邦夫  埼玉大学, 教養部, 教授 (20008907)
Keywords社会構造 / 社会意識 / 地域格差 / 階層構造 / 住民意識 / 中枢・周縁構造 / 国際化 / 地域社会形成
Research Abstract

昨年度の研究成果をふまえて平均して月2回のペースで研究会を続けるとともに、住民意識調査と地域調査の準備を進め、9月に東京都墨田区で、9月から10月にかけて秋田県稲川町と皆瀬村で、質問紙法による住民意識調査を行い、11月には大阪地域で2回目の地域調査を行った。
住民意識調査では、93年6月から8月にかけて日本政治が大きく変わったことから、墨田区だけをとりあげてみても、政党支持を初めとする政治意識を中心に92年中野区調査とはかなり異なった面が現れている。さらに墨田区と稲川町・皆瀬村を比較すると、政変の受け止め方ばかりでなく国際化の程度やその認識にかんしても、いろいろな意味で差があることがはっきりする。要するに日本人の社会意識は、中枢・周縁構造による格差をかかえながら世界政治の激変に揺さぶられて、全体として大きな変動を示し始めたといえる。住民意識の静かな変化が今回の政変を生み、今回の政変が住民意識の変化を顕在化させ、強化させ始めたのである。
大阪地域の調査では、府政や市政ばかりでなく企業やマスコミから家族にまでより深く調査のメスを入れることができたので、「双眼型国土形成」をめざす副中枢地域の社会構造と社会意識がしだいにはっきりしてきた。関西には、たしかに企業の独自活動や地域文化やそれらを支える家族・生活体の固有な伝統があるが、「東京一極集中」的中枢・周縁化の流れのなかでそれらは緩やかに衰弱しつつある。93年の政変は、選挙制度改革の面でも政党再編の面でも実質的に地方分権化とは逆の方向に動いているので、94年中に関西国際空港が開港しても流れが大きく変わる見通しは明るくない。こうしたなかで、地方自治体を中心とする地域社会形成がどのような方向に向かっていかざるをえないか、なお詳細に追究されなければならない。

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Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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