1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04301042
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
所 功 京都産業大学, 法学部, 教授 (10087728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細谷 勘資 大阪青山短期大学, 国文学科, 専任講師 (40249389)
木本 好信 山形県立米沢女子短期大学, 日本史学科, 助教授 (00175308)
森田 悌 金沢大学, 教育学部, 教授 (00019332)
竹居 明男 同志社大学, 文学部, 教授 (80131291)
井上 満郎 京都産業大学, 教養部, 教授 (80068824)
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Keywords | 国書逸文 / 和田英松 / 逸書(敬逸書) |
Research Abstract |
和田英松博士編『国書逸文』所収の逸書逸文を全面的に再検討するため、従来何度も試案を作り討議を重ねてきた基本方針に基づいて、逸書ごとに分担者を決め、既収逸文の厳密な校訂と未収逸文・関連参考文等の増補に関する作業を行い、その成果を持ち寄って研究を深めた。 すなわち、平成4年度の早い段階で、研究代表者の所が京都と東京の月例研究会において基本方針を説明し、参会者の意見も探り入れて原案を仕上げた。その要点は、本研究の対象を『国書逸文』所収分に限定し(但し将来はそれ以外の逸書も追加する)、各部門ごとに分担責任者を立て、そのもとで個々の担当者を決めて固々に作業を進めてもらいながら、その成果(各書の既収逸文の校訂と未収逸文の増補など)を京都と東京の月例会で順次発表してもらうか、そこで諸論して解決のつかない具体的な問題点は、7月と12月の東西合同見学会の際に分宿して意見の調整をはかり、基本方針も必要に応じて修正しながら先へ進むことにしたのである。また、近い将来(できれば平成6年度)に研究成果を公刊することを前提として、原稿の作成方法なども協議し合意をえた。 その結果、京都でも東京でも月例会で毎回充実した発表が行われ、また7月の静岡合宿と12月の京都合宿で全体の進行状況と問題点等を確認し合い、将来の縟め方についても最終方針を作りあげることができた。さらに本年度は、国書逸文研究会の創立15周年にもあたったので、会誌『国書逸文研究』第25号に、各人の逸文研究成果を可能な限り掲載し、かつ他の研究誌にも積極的に発表した。 なお、来年度も基本的に本年度と同じ方針で各人の逸文研究を進め、京都と東京の月例会も見学合宿も本年度に近い形で行い、全体の成果を平成6年度に公刊できるよう原稿の作成にも取り組みたいと考えている。
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[Publications] 所 功: "日記の部類記" 山中裕編『古記録と日記』下巻(思文周出版). 214-225 (1993)
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[Publications] 竹尻 明男: "延長の例" 山中裕編『古記録と日記』下巻(思文周出版). 127-141 (1993)
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[Publications] 森田 悌: "官宣旨の初見と召物宣旨" 国書逸文研究第25号(国書逸文研究会). 1-5 (1992)
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[Publications] 松本 公一: "尊意贈僧正法について" 国書逸文研究第25号(国書逸文研究会). 15-24 (1992)
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[Publications] 木本 好信: "任槐大饗部類記について" 国書逸文研究第25号(国書逸文研究会). 25-30 (1992)
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[Publications] 大島 幸雄: "平安期数逸日記略年譜(稿)" 国書逸文研究第25号(国書逸文研究会). 54-83 (1992)
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[Publications] 大島 幸雄(編): "『平安期漢文日記索引ー典籍文書篇ー" 国書刊行会, 320 (1992)
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[Publications] 所 功(校訂・解題): "『北山抄』(底本・尊経閣文庫本)" 神道大系編纂会, 760 (1992)