1993 Fiscal Year Annual Research Report
「企業行動の国際比較と行動基準の確立」に関する経営学的研究
Project/Area Number |
04301081
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
柴川 林也 一橋大学, 商学部, 教授 (80082717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増地 昭男 成蹊大学, 経済学部, 教授 (70054294)
小松 章 一橋大学, 商学部, 教授 (20008767)
佐々木 弘 神戸大学, 経営学部, 教授 (30030711)
対木 隆英 成蹊大学, 経済学部, 教授 (80054344)
森本 三男 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (80045971)
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Keywords | 実践的な経営者の考え方 / 価値基準 / 経営理念 / 現地生産 / 日本型経営 / 企業の財務データ / 企業行動の国際比較 / グローバルな経営戦略への転換 |
Research Abstract |
平成5年度は9回の研究分担者会議と工場見学を行った。うち、3回は小グループによる集中討議を行い、今後の研究計画のとりまとめを行った。上場会社約400社を対象にアンケート調査を行い、回答のあった約100社の集計作業を終了し、今その結果の分析を行いつつある。とくに、平成不況が深刻化する中で、このアンケート調査の結果は、これまで行われたアンケートとはかなり内容とその分析結果のインプリケーションが異なるものである。それだけに、過去2回に実施したアンケートの結果と相互比較することが大切であると思われる。 企業行動基準については国際化と平成不況の影響を受けて、日本企業の従来の行動基準とはどう違ったものになるかについて集中討議を行うとともに、文献のサーベイを通じて研究代表者がその草案を研究協力者に示すことになっている。来年3月の研究計画の終了に向けて、今後、研究分担テーマを明確にすることと、全体の体系化に向けた相互調整が必要と思われる。また、工場見学で得た知見を生かすために、アンケート調査の結果もふまえて分担執筆の中で具体的に取り上げてもらうように工夫していきたい。また、アンケートに協力していただいた会社にも、何らかの形で分析結果の公表を図りたいと考えている。
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[Publications] 柴川 林也: "財務政策のヒエラルキー・モデル" 一橋論叢. 107-5. 18-45 (1992)
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[Publications] Rinya Shibakawa: "Agency Costs,Financing and Corporate Investment" Hitotsubashi Journal of Commerce & Management. 27-1. 1-13 (1992)
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[Publications] 柴川 林也: "日本企業の財務戦略" ビジネス・レビュー. 41-4. (1994)