先進材料の強度評価における線形切欠力学の応用に関する総合的研究

1992 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04302026
• Research Institution: Kyushu University
• Principal Investigator: 西谷 弘信 九州大学, 工学部, 教授 (20037708)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 高尾 健一 弓削商船高等専門学校, 教授 (50039286) ; 幡中 憲治 山口大学, 工学部, 教授 (60026193) ; 瀬戸口 克哉 長崎大学, 工学部, 教授 (50244033) ; 百武 秀 福岡大学, 工学部, 教授 (70090892) ; 矢野 満 大分大学, 工学部, 教授 (10230286)
• Keywords: 線形切欠力学 / 切欠き / 応力集中 / 先進材料 / 応力場

Research Abstract

本総合研究グループは、平成4年度はグループごとに以下の重要な結果を得た。
I)線形の切欠力学は新たにプラスチックス基及び金属基複合材料の切欠材のクライテリオンとして採用され、その有効性が示された。
II)セラミックスなどのぜい性材料についても、その試験片作製方法を工夫することにより理想的切欠試験片が作製可能であり、その強度評価法として線形切欠力学が有効であることが示されつつある。
III)線形切欠力学の適用限界について、理論的及び実験的研究がなされそれが明確にされつつある。
IV)高マンガン鋼やチタン合金などの先進金属材料についても、線形切欠力学の適用について研究中である。
全体的に各グループとも当初の計画通りに順調に研究が進行中である。上記の結果を基に、平成5年2月に会議を開き、研究分担者相互で活発な討論を行った。それによると、各グループともさらに研究を進めるとともに、全体を有機的につなげ、主要な実用先進工業材料についての切欠敏感性をデータベースとしてまとめ、エキスパートシステムを構築することにした。

Research Products

• [Publications] H. Nisitani: "Measure of Severity Controlling the Damage in a Crack on a Notch" Proc. f Localized Damaze II. II. (1992)
• [Publications] 麻生,百武,山本: "FRP切欠平板の疲労損傷(繊維方法効果)" 第22回FRPシンポジウム(平成5年3月16日).
• [Publications] 西谷,田中,寺西: "フェライト系球状黒鉛鋳鉄の組み合せ応力下での疲労強度" 日本機械学会九州支部第46期総会講演会にて講演予定.
• [Publications] 幡中,西村,勝山: "ファインセラミックスの引張および曲げ荷重下での高温クリープ特性について" 日本機械学会第70期通常総会講演会.
• [Publications] 陳,西谷: "板球接合材の接合角部における特異応力場の強さ" 日本機械学会第70期通常総会講演会.
• [Publications] 藤崎,西谷,田中,寺西: "切欠きを有する板材の引張りにおける弾塑性変形および破壊" 日本機械学会第70期通常総会講演会.