1992 Fiscal Year Annual Research Report
歴史的近代橋梁に関する資料の集大成とそれに基づく近代橋梁技術の確立過程の分析
Project/Area Number |
04302039
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
伊藤 学 埼玉大学, 工学部, 教授 (00010661)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡林 隆敏 長崎大学, 工学部, 助教授 (90039686)
古田 均 京都大学, 工学部, 助教授 (70109031)
馬場 俊介 名古屋大学, 工学部, 助教授 (10111832)
梶川 康男 金沢大学, 工学部, 教授 (00089476)
藤野 陽三 東京大学, 工学部, 教授 (20111560)
|
Keywords | 土木史 / 橋梁 / 道路橋 |
Research Abstract |
戰前に架設され,かつ現存する道路橋を中心に,画像情報を含めたデータベースを主要橋梁について作成することを目標に作業を開始した。鉄道橋はJRによる資料整理がかなり行き届いており,また歴史的観点からの報告も多いので,対象外とした。 現存する道路橋はすべて橋梁台帳に掲載されている。全国を9つのブロックに分け,分担者が建設省あるいは地方自治体が保有する橋梁台帳から,歴史的価値を有するとみなされる橋梁とその諸元を抽出した。その数は全国で数千のオーダーに達する。それらの橋の中からとくに重要と思われるものについては現地踏査し,写真におさめるとともに,構造的特徴,景観的特徴に関する情報を収集した。 一方,必要な項目から成る橋梁調査シートを作成し,これに調査結果を記入している。このシートは,単に橋梁諸元だけでなく,架橋地点の場所,地図も記入するようになっている。これは他の人も当該橋梁へアプローチしやすくするためである。この調査は現在なお進行中で,次年度も継続する計画である。 本年度の調査において,北海道支笏湖にある湖畔橋が従来第一石狩川橋梁を移設転用されていたとされていたが,第一空知川橋梁の転用であることが判明した。これも一つの成果であろう。 次年度の継続研究においては,これらの調査結果並びに他の関連文献をもとに,近代日本橋梁技術格立過程の分析を行うこととしている。
|