1994 Fiscal Year Annual Research Report
都市活動に起因する温室効果ガス発生と都市域における地球温暖化の影響及び対策
Project/Area Number |
04302048
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
松尾 友矩 東京大学, 工学部, 教授 (80010784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北田 敏廣 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40093231)
太田 幸雄 北海道大学, 工学部, 助教授 (00100058)
三村 信男 茨城大学, 工学部, 助教授 (60133089)
楠田 哲也 九州大学, 工学部, 教授 (50037967)
村岡 浩爾 大阪大学, 工学部, 教授 (90029017)
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Keywords | 地球温暖化 / 温室効果ガス / 都市活動 / 対流圏オゾン / 海面上昇 / 都市の水循環 / 一酸化二窒素 / リスク評価 |
Research Abstract |
本年度における各研究分担者の行った成果はそれぞれ次のようである。 都市活動にともなう二酸化炭素の発生については、都市からの発生量の国際比較、未利用エネルギー利用可能量の推定について検討について検討を行った。(松尾)自然水系として底泥からのメタン発生速度をバッチ実験によって測定し、底泥の性状や水質の汚濁指標との関連を検討した(野池)。汚濁を受けた都市河川における一酸化二窒素の存在量と発生ポテンシャルを現場調査と室内実験によって明らかにした(花木)。可視光領域の太陽放射量の変化とそれに伴う光解離速度の変化、雲粒による硝酸、亜硝酸、過酸化水素等の吸収を考慮した対流圏光化学モデルを検討した(太田)。前年度に開発した温室効果ガス輸送モデルを汚染大気の化学反応を含むものに拡張し、東アジアに適用した(北田)。沿岸部に集中した港湾、橋梁、護岸、防潮堤、排水排除に関する水理計算の方法を再検討し、浸水の予測が正確に出来るように計算法を改良した(楠田)。実際の都市の水収支・水循環推定の手法を大阪に引き続いて、合流式下水道を持つ沿岸都市である神戸に応用した(村岡)。さらに本年度は最終年度にあたるので、各分担者の課題について総括的なまとめを行い、総説的解説論文にとりまとめた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 松尾友矩: "細密地理情報に基づく都市人工排熱の時空間分布の構造解析" 環境工学研究論文集. 第31巻. 263-273
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[Publications] 花木啓祐: "生活排水の窒素除去過程で発生する一酸化二窒素" 土木学会第2回地球環境シンポジウム. 189-194
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[Publications] 太田幸雄: "感度解析に基づく対流圏光化学反応計算の簡略化" 環境工学研究論文集. 第31巻. 241-250
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[Publications] 村岡浩爾: "Can Water Mass Balance Play an Available Index for improving Water Envrionment of Large City" Proc.China-Japan Bilateral Symp.on Fluid Mech.& Management tools for Environment,. Nov.291-298
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[Publications] 北田敏廣: "東アジアにおける酸性雪の輸送" エアロゾル研究. Vol.9. 109-119
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[Publications] 楠田哲也: "ENERGY LOSSES AT JUNCTIONS AND TRANSIENT FLOW IN SEWER NETWORKS" Proceedings of 6th International Conference on Urban Storm Drainage,. Vol.1. 122-127 (1993)
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[Publications] "沿岸域" 中央法規, 23
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[Publications] 三村信男: "SEA LEVEL RISE AND ITS CONSEQUENCES" Lowlands-Development and Management,A.A.Balkema, 33