1993 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋コンクリート構造のせん断設計法の高精度FEM解析による再構築
Project/Area Number |
04302049
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
野口 博 千葉大学, 工学部, 教授 (20107535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北山 和宏 東京都立大学, 工学部, 助教授 (70204922)
近藤 吾郎 京都大学, 工学部, 助手 (30195896)
藤井 栄 京都大学, 工学部, 助手 (70144334)
松崎 育弘 東京理科大学, 工学部, 教授 (30138979)
森田 司郎 京都大学, 工学部, 教授 (30025902)
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Keywords | 鉄筋コンクリート構造 / せん断設計法 / FEM解析 / せん断抵抗機構 |
Research Abstract |
1.平成4年度に実施した超高強度材料を用いた基礎実験の結果に基づき、超高強度材料を用いたRC部材にも適用可能なようにFEM解析モデル・プログラムの拡張を行った。 2.解析モデル、プログラムの検証を行うために、内部応力の流れや、鉄筋、コンクリート、付着等の破壊の進行を詳細に測定することに重点を置いた、はり等の部材レベルの比較的少数の試験体の破壊実験を行った。実験計画では、従来の普通強度材料と超高強度材料を使用し、詳細な測定を行った既往の実験データも活用し、幅広い範囲で解析モデル、プログラムの検証が行えるよう配慮した。また、破壊モードについては、せん断破壊と曲げ降伏後のせん断破壊を対象とし、塑性ヒンジ領域のせん断劣化過程を詳細に観察する試験体を含めることとした。 3.上記の部材実験の試験体の解析を行い、解析モデルが様々な強度・剛性を有するRC構造にも適用可能であることを確認して、FEM解析プログラムの信頼性向上を図り、FEM解析結果の内部応力状態を詳細に観察することにより、RC部材の弾塑性曲げせん断抵抗機構を検討した。 4.FEM解析結果の内部応力状態を詳細に検討し、マクロモデルの仮定を検証した。更に、破壊モード、軸力、変形等も考慮して、マクロモデルを超高強度材料を用いたRC構造まで拡張し、より普遍的、合理的なものを提案していく。 5.FFMパラメータ解析により、普通強度から超高強度までの材料を用いたRC構造まで幅広い範囲でマクロモデルの検証を行っている。
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[Publications] Hiroshi Noguchi: "Finite Element Analysis of Shear Behavior of RC Members-Panels,Shear Walls,Beams,Columns and Beam-Column Joints-" Proceeding of the First Meeting of the Tri-lateral Project on the Use of High Strength Concrete. 1-33 (1993)
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[Publications] 野口 博: "高強度材料を用いたRC短柱のせん断挙動のFEM解析" コンクリート工学年次論文報告集. 15-2. 11-16 (1993)
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[Publications] 谷川 恭雄: "圧縮下のコンクリートの構成関係に及ぼす供試体寸法の影響(その1〜3)" 日本建築学会学術講演梗概集. C構造II. 191-196 (1993)
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[Publications] 白井 伸明: "高強度鉄筋コンクリート造耐震壁のせん断強度に関するパラメータ解析" 日本建築学会学術講演梗概集. C構造II. 309-310 (1993)
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[Publications] 北山 和宏: "ひびわれた直方体コンクリートの圧縮強度低減に関する実験的研究" 日本建築学会学術講演梗概集. C構造II. 205-206 (1993)
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[Publications] 柏崎 隆志: "超高強度鉄筋コンクリート造内柱・梁接合部の非線形有限要素解析" コンクリート工学年次論文報告集. 15-2. 17-20 (1993)