1992 Fiscal Year Annual Research Report
コアを用いた地床計量法の高信頼性化に関する総合的研究
Project/Area Number |
04302052
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松木 浩二 東北大学, 工学部, 教授 (10108475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 修 山口大学, 工学部, 助教授 (20127765)
瀬戸 政宏 資源環境技術総合研究所, 安全工学部, 主任研究員
山本 清彦 東北大学, 理学部, 助教授 (90004390)
古住 光正 岩手大学, 工学部, 助教授 (20003874)
藤井 義明 北海道大学, 工学部, 助手 (70192309)
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Keywords | 地圧計測 / コア / DRA法 / DSCA法 / AE法 / ASR法 |
Research Abstract |
本年度は、追加配分により交付決定があったこともあり、主としてこれまでに釜石鉱山の250mレベル坑道から採取した花崗閃緑岩のボーリングコアをラウンドロビンのための共通試料として研究分担者に配布し、それぞれの機関でこれまでに行ってきた方法により三次元地圧の評価またはそのための準備を行った。即ち、北大の藤井はDRAによる地圧評価のための計測システムを作製し、岩手大の古住は配布された試料についてAE法とDRA法の併用法により三次元地圧の詳細な評価を行った。また、東北大の山本はDRAにより地圧の一部成分の評価を行い東北大の松木らは、DRA,DSCAおよびAE法により三次元地圧の評価を行った。資環研の瀬戸らは、AE法とDRA法の併用により地圧の一部を評価し、山口大の佐野らは、DSCA法によりき裂評価を行った。これらの研究成果または途中経過は、平成5年3月に行われた研究打合せ会で討論され、それぞれの研究機関で用いている具体的な測定方法などについて意見交換が行われた。また、本年度は、新たに釜石鉱山の250mレベル坑道から石灰試料をボーリングにより採取し、次年度に行う予定の同地点のボーリング試科と併せて各研究機関に配布する予定である。また、基礎的研究により、東北大の松木らは、先行応力が三軸応力条件の場合、従来のDRA法では先行軸応力を正しく評価しないことを明らかにした。また、DRAの差ひずみ関数の屈曲点は、応力が解放された後に生ずる回復ひずみ量に対応して現れることを明らかにするとともに、これに基づいた新しい三次元地圧計測法を提案し、さらに、これにより釜石鉱山の250mレベルの地圧の方向を評価した。また東北大の松木らは、AE法における新圧成分の影響に関する基礎研究により、AE法もまた三軸応力条件では応力を正しく評価しないことを見い出した。
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Research Products
(1 results)