1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04304003
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山本 進一 岡山大学, 農学部, 助教授 (60191409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 透 森林総合研究所, 主任研究員
川口 英之 京都大学, 農学部, 助手 (40202030)
中村 太士 北海道大学, 農学部, 講師 (90172436)
神崎 護 大阪市立大学, 理学部, 助手 (70183291)
巌佐 庸 九州大学, 理学部, 教授 (70176535)
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Keywords | 森林群集 / 更新動態 / 種多様性 / ギャップ更新 / 地表変動 / 格子モデル / 物質循環 / 縞枯れ林 |
Research Abstract |
1992年7月24・25日に岡山市にて全メンバー(巖佐のみ代理)によるワークショップを開催し本研究の研究指針の統一と、ギャップ理論(山本)、多雨林における林木集団のサイズ分布動態(甲山)、森林の更新における理論的研究(巖佐)、森林動態と構成種の挙動(神崎)、地表変動と森林動態(中村)、森林群集の更新動態と種多様性維持機構(中静)、森林生態系の更新動態と物質循環(川口)の既住の研究のとりまとめと討論を行い、今後の研究展開に関する詳細な検討を行った。 これをもとに、1)亜高山帯常緑針葉樹林のギャップ更新動態および暖温帯照葉樹林の林分更新動態の野外調査(山本)、2)亜高山帯の縞枯れ林の格子モデルによる解析、ブナ林の齢分布についての格子モデルによる解析、熱帯多雨林の種多様性の更新動態モデルによる解析、ギャップ更新における複数種共存モデルの解析などの理論的研究(巖佐)、3)屋久島の照葉樹林における更新動態(研究協力者:T.C.Whitmore博士同行)および熱帯多雨林の構造と更新動態に関する野外調査(甲山)、4)照葉樹林においてギャップに依存して個体群を維持するカラスザンショウの個体群構造等に関する野外調査とそのとりまとめ(神崎)、5)十勝岳泥流跡地における初期再生林分の林分構造の野外調査および渓畔林の動態解析(中村)、6)冷温帯落葉広葉樹林における構成種個体群の動態解析および河川撹乱にともなう地表変動と更新動態に関する野外調査(中静)、7)照葉樹林における森林構語の空間的不均一さが生み出す物質循環のゆらぎの解析および物質循環の地形的差異が種の多様性にはたす役割の検討(川口)、を行った。研究成果は逐次、論文として公表するとともにサブレポートを作成した。最新の成果は第40回日本生態学会の一般・シンポジウム・自由集会講演で公表予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shin-Ishi Yamamoto: "The gap theory in forest dynamics" Botanical Magazine,Tokyo. 105. 375-383 (1992)
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[Publications] T.Nakashizuka et.al.: "Community dynamics of Ogawa Forest Reserve,a species rich deciduous forest,central Japan" Vegetatio. 103. 105-112 (1992)
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[Publications] F.Nakamura & F.T.Swanson: "Effects of coarse woody debris on morphology and sediment storage of a mountain stream system in western Oregon" Earth Surface Processes and Landforms. 18. 43-61 (1993)