幼児期における文字の獲得過程とその環境的要因の影響に関する研究

1994 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04306006
• Research Institution: Shirayuri College
• Principal Investigator: 東 洋 白百合女子大学, 文学部, 教授 (60012548)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 佐々木 保行 嗚門教育大学, 学校科学部, 教授 (60007961) ; 無籐 隆 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (40111562) ; 内田 伸子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (70017630) ; 繁多 進 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10018038) ; 柏木 恵子 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10086324)
• Keywords: 文字の読み書き力 / 語彙 / 基礎的国語力 / 家庭環境 / 文字環境

Research Abstract

平成6年度が本継続研究の最終年度である。平成6年度における資料の収拾は幼稚園年長児を対象に行われた。幼稚園児に対してはこれまでに行ってきた「語彙テスト」「文字読みテスト」「しりとり」「視写テスト」の4種類について3度目のテストを行い、3年間の変化の過程を詳細に分析する。
小学生に関しては、1年生は平成5年度に我々が作成して実施した「小学1年用国語力テスト」を実施した。予算の関係上、一部の地域でのみ実施した。
平成5年度までにおこなった、東京、福島、徳島の3地域で3歳児、4歳児、5歳児それぞれ430名、計1290名を対象に「語彙テスト」「文字読みテスト」「しりとり」「視写テスト」についてさらに詳細なデータ分析を行い、同時に被験児の母親には母親自身の日常生活、家庭の文字環境、母親の文字教育に対する考え方などを内容とする質問紙調査を、また、幼稚園の教諭に対しては、幼稚園での文字指導の状況、幼稚園の全体的な環境などに関する質問紙調査とともに、被験児各人についての行動評定について、子どもの文字能力との関連をみた。これらの結果は、平成6年3月の発達心理学会において4本の連続発表という形で発表され、平成7年3月の同学会においても、2本の発表、9月の教育心理学会で発表される。
また全体的な考察を行い、報告書を作成した。