1993 Fiscal Year Annual Research Report
教師の専門的力量形成と教職課程編成に関する基礎的総合的研究
Project/Area Number |
04306008
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 慎一 早稲田大学, 教育学部, 教授 (00063545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
次山 信男 東京学芸大学, 教育実践指導センター, 教授 (20107717)
上杉 孝実 京都大学, 教育学部, 教授 (90031707)
門脇 正俊 北海道教育大学岩見沢校, 教授 (40002761)
加藤 西郷 龍谷大学, 文学部, 教授 (60081006)
右島 洋介 関西大学, 文学部, 教授 (40067418)
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Keywords | 教師養成教育 / 教職課程 / 教育実習 / 教員採用 / 教職科目の編成 / イギリス教師教育 / 教師教育制度改革 |
Research Abstract |
(1)前年度調査に基づき,私立学校教員採用に際してどのような専門的力量が重視されれるかアンケート調査を実施した。この調査の結果,カソリック関係のミッションスクールでは予め採用候補者を募る学校を特定していることが明らかになった。 (2)教員のリクルート,力量形成に関わる研修について,教員の資質向上連絡協議会がどのような役割を果たしているか短期大学の観点から分析するための聞き取り調査を試みた。リクルートに関して必ずしも高い期待をこの協議機構に寄せていないことが判明した。 (3)教育実習の実態について問題点の指摘と改善意見についてメールサーヴェイと聞き取り調査を行った。大学が行う教育実習評価についてその客観性と内容の妥当性について議論が多く,一方,公立学校教員採用に当たって学校が作成する実習成績報告書を活用したいとする意見もあり再検討を行うことにした。なお,評価表の内容について一定の分析的検討を終えた。 (4)身体障害者の教職への歩みがどのようになっているかアンケートにより関連大学学部学科等に尋ねた。また教職課程教育内容の編成上特殊教育の位置付けについて一般的意見を調査した。 (5)教職の専門性を測るうえで今日何がその基準となり得るかを,学識経験者に問うた。グローバルな観点から教師教育の内容を組み替える必要が大きいとの指摘があった。 (6)教職課程の管理運営については次年度にかけて事態と課題を明らかにすることにした。 (7)海外の教師教育改革動向についてはイギリスの動向に注目しその特色を明らかにしようと試みた。 (8)次年度においてこれらの調査結果を踏まえながら教職課程編成に関する提言を試みる。
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