1992 Fiscal Year Annual Research Report
プレート沈み込み帯における地殻変動とそのダイナミックすに関する研究連絡集会
Project/Area Number |
04352014
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 寅夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (40027222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 豊 京都大学, 理学部, 講師 (40025333)
志知 龍一 名古屋大学, 理学部, 助教授 (50022596)
岡田 義光 防災科学技術研究所, 地圏地球科学技術研究部, 研究調整官
加藤 照之 東京大学, 地震研究所, 助教授 (80134633)
石井 紘 東京大学, 地震研究所, 教授 (30004386)
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Keywords | 地殻変動 / 沈み込み帯 / ジオダイナミックス / 地震予知 / GPS / 国際シンポジウム |
Research Abstract |
本研究の研究課題に直接関連をもつ、1993年12月開催予定の「第8回地殻変動国際シンポジウム」におけるセッションとテーマについて、1992年8月18日に、拡大幹事会を開催してその内容を決定した。これに関連して、わが国の地殻変動研究とその将来の展望についてのとりまとめ分担を決定した。同10月18日には国内と外国からコンビナーの人選を行なった。1992年12月7日から9日まで伊豆湯が島において、シンポジウム「これからの地殻変動研究・観測と地震予知」を開催した。わが国を代表する地殻変動研究者を中心に、33名の参加を得て、「地殻変動(観測・データ・研究)並びに情報交換と利用、これからのGPS観測と期待できること」「不均質媒質における地殻変動、地殻変動連続観測の問題点と今後の発展、観測の壷とは」「前兆的地殻変動とコサイスミックな地殻変動、地震予知に有効な地殻変動観測の戦略」のサブテーマともとに、26の研究発表と討論を行なった。これをふまえて総合討論を行い、(1)測量、とくに水準測量は確実に実施しておかなければならない、(2)可能な限り自動化をして、将来のために、保守的と考えられる観測も充分に実施しておく必要がある、(3)GPSは今後の地殻変動とジオダイナミックスの研究に大いに役立つと考えられるため、国土地理院と大学がよく協力して観測研究を進めなければならない、(4)密なボウホール観測は地殻変動の研究に有効であろう、(5)高感度の地殻変動観測がなされなければならない、(6)aseismic slipは興味深い現開である、(7)強歪計の開発が必要である、(8)応力測定が必要である、などの合意を得た。シンポジウムの結果を踏まえさらに個別に研究を進め、その成果を集録としてとりまとめて印刷した。
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