1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04352035
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野村 亨 東京大学, 原子核研究所, 教授 (60087393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 泰樹 東京工学大学, 理学部, 教授 (80028240)
石原 正泰 東京大学, 理学部, 教授 (40013396)
池上 栄胤 大阪大学, 核物理研究センター, センター長 (00016031)
有馬 朗人 東京大学, 学長 (40011465)
金森 順一郎 大阪大学, 学長 (10028079)
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Keywords | 短寿命核ビーム / 極端状況下の原子核 / 天体熱核反応 / 中性子過剰核 / 超重元素 / 中性子星 / スピン偏極ビーム / 核異性体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、平成5年度発足予定の科研費重点領域研究「短寿命核ビームの科学」(本研究と同題)の調査・検討にあった。この目的を効率よく達成するため、上記の重点領域研究の主たる研究対象である、(ア)原子核物理学,(イ)天体核物理学,(ウ)物質科学,の作業グループを組織し、月1回程度ワークショップを開催して、わが国と世界における関連研究分野の研究動向を調べるとともに、平成5年度からの研究計画の検討を行った。この検討結果は、(エ)拡大総括班グループでさらに総合的観点から相互批判を実施し、細部の調整を行った。さらに、これらの結果を公開シンポジウムを開催して公表し、多角的視点からの検討を加えた。このシンポジウムの内容は、公表のため、現在印刷中である。 以上の検討の結果、下記の研究課題を上記の重点領域研究の柱として選んだ。 1.原子核物理学ー極端状況下の原子核の構造と相互作用 (1)中性子過剰核ビームによる超重元素の探索ーその基礎研究ー (2)中性子過剰核の密度分布と巨大共鳴 (3)高スピン核異性体ビームの生成と超高速回転状態 (4)不安定核の原子核理論 2.天体核物理学ー元素の起源と宇宙の進化ー (1)不安定核の天体熱核反応と重元素合成 (2)中性子過剰核と中性子星の理論的研究 3.高速放射性イオンによる物質科学 (1)スピン偏極ビームによる超微細相互作用の研究 (2)放射線検出による物質科学の研究
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Research Products
(7 results)
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[Publications] T.NOMURA: "SEACH FOR VERY HEAVY NUCLEI BY THE (HI,αxn)REACTION" Proc.6th French-Japanese Symp.on Nucl.Phys.(1993)
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[Publications] T.NOMURA: "A New Approadh to Supcrheavy Elements by (HI,αxn) Reactions" Proc.RIKEN Int.Workshop on Hcavy-Ion Reaction with Neutron-Rich Beams. (1993)
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[Publications] T.NOMURA: "Exotic Nuclei Arena in JHP" Proc.1st INFN-RIKEN Symp.on Perspectives in Heavy Ion Physics. (1993)
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[Publications] T.NOMURA: "The INS Radioactive Nuclear Beam Project" Nuclear Physics. (1993)
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[Publications] S.KUBONO: "Decay Property of ^<20>Na for the Onset Mechanism of the Rapid-Proton Process" Physical Review. C46. 361-365 (1992)
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[Publications] R.N.Boyd: " ^9Be(α,p) ^<12>B Reaction and Primordial Nucleosynthesis" Nuclear Physics. A542. 97-107 (1992)
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[Publications] (編集責任)久保野 茂,土岐 博: "短寿命核ビームの科学'92" 東京大学原子核研究所(JHPーSuppl.), 302 (1993)