1992 Fiscal Year Annual Research Report
第11回嗅覚・味覚国際シンポジウム企画のための研究領域の調査
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04354010
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小川 尚 熊本大学, 医学部, 教授 (20040181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日地 康武 鳥取大学, 医学部, 教授 (90094101)
山本 隆 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60028793)
渋谷 達明 筑波大学, 生物科学系, 教授 (00015512)
佐藤 俊英 長崎大学, 歯学部, 教授 (60013968)
栗原 堅三 北海道大学, 薬学部, 教授 (00016114)
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Keywords | 国際シンポジウム / 企画 / プログラム / 嗅覚 / 味覚 |
Research Abstract |
本年7月12ー16日に開催される第11回嗅覚・味覚国際シンポジウム(ISOT XI)を企画するため平成4年12月3ー4日東京で開かれた日本味と匂学会主催第26回日本味と匂のシンポジウムの期間中,および一般演題申込み〆切(平成5年1月31日)後の2月13日に班会議を開催した。各班員はmedline等の文献データベースを駆使して各自の専門分野における研究動向調査を行い,持ち寄って検討した。その結果,信号変換過程に関して受容分子の遺伝子解析やパッチクランプ法による細胞内情報伝達機構の研究に大きな進展があること,悩内機構ことに覚醒行動中の悩細胞活動の記録や学習機構の解明が進んでいること,臨床面で老化に伴う嗅覚・味覚障害の研究が盛んなこと,非侵襲的手法でのヒトの悩活動の研究や化学センサーの開発に見るべきものがあること,さらには日本で古来言われていた「うま味」が国際的に認知されてきていることなどが判った。これらの検討結果,ISOT XIに於けるシンポジウムセッションは嗅覚・味覚の構造,受容分子や受容器細胞での信号変換から,悩における情報処知,嗅覚・味覚の学習,嗅覚・味覚障害の臨床など総計19個を設けそれぞれオーガナイザー,司会者を置き,約84名の外国人シンポジストを含む137名を招待することに決定した。また、総会構演者として熊本大学名誉教授佐藤昌康,イスラエル・ワイズマン研究所教授Lancet,D,新潟大学教授藤田恒夫,連合王国オープン大学教授Rose,Sの四氏を招待し,それぞれ“Past and Present in Taste Research",“Olfactory Reception;From Signalling and Modulation to Human genome Mapping",“Gustatory cells as Paraーneurons",および“Memory for Taste Aversion:The Molecular and Cellular Mechanisms"と題した講演を依頼した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小川 尚: "味覚の識別のメカニズムと悩疾患" 東京都神経研紀要. 20. 16-22 (1992)
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[Publications] 栗原 堅三: "第11回嗅覚・味覚シンポジウム" 食品と開発.
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[Publications] Kurihara,K(分担): "Chemical Signals in Vertebrate" Plenum Press,New York, 637 (1992)
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[Publications] Ninomiya,Y(分担): "Mechanisms of Taste Transduction" CRC Press,Boca Raton, (1993)