1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04354021
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
栗原 堅三 北海道大学, 薬学部, 教授 (00016114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 俊英 長崎大学, 歯学部, 教授 (60013968)
日地 康武 鳥取大学, 医学部, 教授 (90094101)
山本 隆 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60028793)
渋谷 達明 筑波大学, 生物科学系, 教授 (00015512)
小川 尚 熊本大学, 医学部, 教授 (20040181)
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Keywords | 味覚 / 嗅覚 / 化学感覚 / 受容体 / トランスダクション / 味覚障害 / 嗅覚障害 / うま味 |
Research Abstract |
化学感覚の研究分野における調査研究を行い、これをもとに重点領域研究「化学感覚の受容・知覚とその病態」を申請した。近年、化学感覚の分野における研究は、国内外で急速に進展し、発表論文数が飛躍的に増大していることが明らかになった。特に顕著なことは、従来視覚、免疫、神経、分子遺伝子の研究を行っていた研究者が続々と化学感覚の研究分野に参入してきたことである。とりわけ、トランスダクション機構に関する研究の発展は、目をみはるものがある。においや味の受容体候補のクローニング、細胞内情報変換、イオンチャネルの特性等の研究が続々と発表されている、また、味やにおいの情報の脳内機序に関する研究も発展が著しい。ここでは、情報伝導路の経路、情報処理機構が解明されている。さらに、近年、高齢化社会を迎え、味覚や嗅覚障害の患者が著しく増大し、社会問題となっている。これらの障害の要因の解明および治療法に関する研究も非常に盛んである。 以上のような研究調査の結果、上記の重点領域研究を申請うることにした。重点領域の研究では、(1)化学感覚のトランスダクション機構、(2)化学感覚の脳内機序、(3)化学感覚障害の病態解明と治療の3つの班を作り、これらの課程に関する研究を進展させることが急務であるとの結論に達した。 以上の研究調査は、班員各人が分担して行い、数度の会合を持ち、互いに調査研究を発表し、討論した。これをもとに、重点領域研究の申請書を作製し、これをさらに数度にわたり、細に検討したものを、文部省に提出した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 小川 尚: "味覚の識別のメカニズムと脳疾患" 東京都神経研紀要. 20. 16-22 (1992)
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[Publications] Kurihara,K.: "Enhacing effects of Nacl and Na phosphate on human gustatory responses to amino acids" Chemical Senses. 17. 811-815 (1992)
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[Publications] Kurihara,K.: "Quantitative analysis on odor intensity and quality of optical isomers in turtle olfactory systems" American Journal of Physiology. 262. 99-104 (1992)
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[Publications] Kurihara,K.: "Ion channls of silkworm moth(Bonbyx mori) antennae incorporated into planer lipid bilayer" Comparative Biochemistry and Physiology. 101A. 209-212 (1992)
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[Publications] Kurihara,K(分担): "Chemical Signals in Vertebrate" Plenum Pless,N.Y., 637 (1992)