1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04354022
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
水野 重樹 東北大学, 農学部, 教授 (90112903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 悦啓 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (80191667)
丹羽 修身 京都大学, 理学部, 助教授 (70144318)
柳田 充弘 京都大学, 理学部, 教授 (80025428)
広瀬 進 国立遺伝研, 形質遺伝, 教授 (90022730)
木南 凌 新潟大学, 医学部, 教授 (40133615)
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Keywords | 真核細胞 / 細胞核 / 核内構造 / 核内コンパートメント / 核機能 / 核・細胞質間コミュニケーション |
Research Abstract |
平成6年度発足重点領域研究の申請準備を研究代表者と5名の班員によるワーキンググループでの討議、班員全体による班会議での検討という形で進めた。また、11月30日に公開シンポジウム「細胞核の機能と分子間コミュニケーション」を東京で開催した。これらの検討の結果、申請領域名を「細胞核の機能構造と基盤分子間コミュニケーション」とし、「細胞核」の諸機能を支える核内構造ならびに核と細胞質間で進行する諸反応に関与する核構造の分子構築、空間配置、それらの構成因子の分子レベルの機能と相互作用の実体を明らかにすることを目的と定めた。そして、このような細胞核の機能構造をめぐって、世界の研究状況とも見較べ、本質的に重要かつ最も緊急性を要すると考えられる次の3項目を設定して、計画研究班を組織することとした。 1)核内コンパートメントの空間配置と分子動態 2)核機能発現の分子的基礎 3)核・細胞質間コミュニケーション 計画研究班員には、分子生物学、細胞生物学、分子遺伝学の異なった方法論と技術をもった優れた、比較的小数の研究者を厳選し、核の機能構造に関するin situ molecular biologyを重視した研究体制を組むこととした。これに加えて、公募研究として、萌芽的段階であっても、ユニークな発見や技術を基礎として新しい視点から研究を進めている研究者を積極的に取り込む必要性を確認した。本研究は、細胞核の機能構造を総合的に追究する初めての組織的研究であり、その成果は真核細胞機能の生物学的理解を深めるのみならず、分子医療や物質生産などの応用生命科学分野にも大きく貢献するものと考えられることから、総括班の設置と4年の研究期間を希望して平成5月2月に文部省に申請した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Saitoh: "Distribution of XhoI and EcoRI family repetitive DNA sequences into separate domains in the chicken W chromosome" Chromosoma. 101. 474-477 (1992)
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[Publications] H.Yamazaki: "A 35-kDa protein binding to a cytosine-rich strand of hypervariable minisatellite DNA" J.Biol.Chem.267. 12311-12316 (1992)
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[Publications] H.Ueda: "A novel DNA binding motif abuts the zinc finger domain of insect nuclear hormone receptor FTZ-F1 and mouse embryonal long terminal repeat-binding protein" Mol.Cell.Biol.12. 5667-5672 (1992)
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[Publications] S.Uzawa: "Visualization of centromeric and nucleolar DNA in fission yeast by fluorescence in situ hybridization" J.Cell Sci.101. 267-275 (1992)
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[Publications] K.Takahashi: "A low copy number central sequence with strict symmetry and unusual chromatin structure in fission yeast centromere" Mol.Biol.Cell. 3. 819-835 (1992)
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[Publications] Y.Yoneda: "A long synthetic peptide containing a nuclear localization signal and its flanking sequences of SV40 T-antigen directs the transport of IgM into the nucleus efficiently" Exp.Cell Res.201. 313-320 (1992)